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【ライカ】LEICA UVaフィルターの新旧タイプを比較レビュー

ライカ純正アクセサリー「UVaフィルター」の新旧を比較してみました。

UVa IIに進化したライカ純正フィルターの実力を検証

LEICA UVa Filter

今回はライカ純正レンズアクセサリー【UVaフィルター】の新旧タイプを比べてみることにした。

きっかけはあるライカレンズに旧UVaを装着して逆光気味に撮影していると明らかにフィルターが原因のフレア・ゴーストが発生するシーンに出くわしたこと。

その場は一時的にフィルターを外すことにしたが、今後も同様のケースがあるとちょっと面倒だなと感じつつも現状のままにしていた。

それから程なくして新型フィルターの【UVa II】を入手。これはズマリットM35mmの購入時に付属していた有難いオマケ品。

このUVa IIはおよそ2015年辺りからラインナップされ始めているようだ。
以下にライカによる製品説明を抜粋。

UVa IIフィルターはカメラのレンズを塵やゴミから保護し、紫外線の影響を抑えます。

UVa IIフィルターを装着すると、フロントレンズにかき傷や指紋がつきにくく、汚れも付着しにくくなります。また、新しいマルチコーティングと著しく向上した光学パラメーターにより、あまり好ましくない光の状況下でも可能な限り画質を守ることができます。

Leica Camera AG.

やや抽象的な説明に見えるが主な効果はレンズ保護と紫外線吸収。合わせてコーティング等の改良も謳われている。

日本メーカーのように反射率〇〇%みたいなスペック自慢もなく撥水防汚コートなどはなさそうだ。

UVa II / UVa

フィルター枠のデザインは凡そ踏襲されているが細部に違いがある。

表側のガラス縁を見ると新型のUVaIIは反射低減目的の溝が彫られている。

旧UVaには溝が無くガラス押えのリングバネが見えます。

UVaIIは恐らく縁の溝部分を押えリングとしてガラスを固定しているのかな。旧来のリングバネよりもガラス面の平坦精度は向上しているはず。

また以下のように実寸値も測ってみた。

フィルター径 E46UVaIIUVa
厚み(ネジ部含まず)5mm5.5mm
重量約10.5g約13g
製造国日本ドイツ

新型は薄く軽量化されているようだ。ちなみに外周の文字は新旧共に彫刻スミ入れ。

そして製造国がドイツ⇒日本への変更が大きい。言ってしまえばOEMになるのでしょうが、既存の国産フィルターとの類似性はなく製造メーカーの検討は付きませんね。

性能比較フィルター

LEICA UVa Filter

比較用に4枚のフィルターを用意。サイズは全てE46/46mmです。

  • UVa #1
  • UVa #2
  • UVa II
  • MARUMI EXUS SOLID

ライカ製の他に所有する46mmフィルターで最も高性能なマルミEXUS SOLIDを追加エントリー。

そして旧UVaが何故2枚あるのかと言うとコーティング色が全然違う個体だと気付いたのです。

LEICA UVa Filter

片方はシアン/パープル、もう一方はアンバーが目立つ個体でまるで別物。

旧UVaはフィルム時代を通して長く製造されていたのでロットによる個体差はあって当然なのだろう。

まずは手始めにフィルター単体での簡易的な反射比較も行ってみた。

LEICA UVa Filter

4枚並べると旧UVaはもうカラーフィルターさながらですね。反射も明確にありガラス越しであるとよく分かる。

下段の現行タイプは無色透明の低反射で非常にクリア。これだけでも現行フィルターの進化が明らかになった。

実写比較設定

ボディ:SONY α7III
レンズ:LEICA SUMMARIT-M 35mm F2.4 ASPH. (E46)
レンズフードなし

Adobe LightroomでRAW現像
撮影時の露出設定、現像パラメーターは全て同一

4種のフィルターに加えフィルターなしの計5枚分の写真を掲載。

逆光比較

夜間の街灯をフレームイン
フィルターの反射性能が明確に出る逆光シーンで比較
絞りは開放F2.4とF8で撮影

先に結果を述べるといずれもフィルター未装着時と比べてフレア・ゴーストの増大が認められた。まあこれは想定内。

旧UVaは開放でのゴーストが特に目立ちますね。2つとも形は同等だがコート色の違いから色調の差異が出ている。

下段の現行フィルター2種は旧UVaと比較して大幅なリードを見せた。この2つに顕著な差異はなく若干EXUS SOLIDが優れているように見える。

次は中央付近を拡大して比較。

旧UVaは光源周囲にフィルターのコーティング色が被っています。加えてフレアの影響でコントラストの締りも緩くなっている。

フィルターメーカーも悪影響を限りなくゼロに近づけるべく研究開発しているが物理的に追加したガラス一枚の障壁は厚い。

強い光源が入る構図では可能な限りフィルターを外すことが推奨される。まあ小さなゴーストであれば後処理でスポット修正するのも決して悪くはないだろう。

遠景比較

逆光比較のみで終わる予定でしたが
ついでに遠景の解像度や収差に影響があるのかも比較してみました。

LEICA UVa Filter

画面左下の赤枠部分を拡大比較。

初めに留意して欲しいことはα7IIIでズマリットM35mmを使うとデジタルライカMより周辺画質が低下すること。センサー前のカバーガラス厚の違いから生じる影響です。

ただ今回は同条件で比較することに意義があるので特に問題はないと思う。

そして結果は逆光時ほど顕著な悪影響は現れなかった。解像やコマ収差も未装着時と同等で目に付く色調の変化もない。

まあこれはより高画素ボディと高解像レンズの組み合わせだと影響が見えてくるかも知れない。

まとめ

ライカの現行フィルター「UVaII」は旧型のUVaから飛躍的に進化しており、国産の高級フィルターと比肩する低反射性能を持っている。

まあ価格はライカプライスそのものなので気軽に何枚も揃えられる代物ではありませんがね笑

旧UVaも中古で結構いい値段が付きますし、フィルム撮影やオールドレンズなど趣味性の高い撮影はあえて当時のフィルターを選ぶ人もいるので存在価値は十分にあるでしょう。

最後に保護フィルターの必要/不要論争はユーザー同士のコミュニティで度々議論になりますが、

個人的には撮影環境やレンズのグレード、手入れのし易さなどケースバイケースで柔軟に対応すれば良いと思っています。

前玉のコーティングが今ほど強くないオールドレンズなんかは極力保護フィルターで守りたいですね。

多量の拭きキズで残念な状態になったレンズとか見ると、あぁフィルター1枚あれば…と勿体ない気分になりますからね。

以上、ライカUVaフィルターの新旧比較レビューでした。



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