Konica C35から移植した改造レンズ「HEXANON 38mm F2.8」の実写レビュー
ジャーニーコニカのレンズで夜景スナップ
撮影スポットは大阪 難波界隈
絞り機構を省略したレンズなので全て開放F2.8です
ボディ:SONY α7
Adobe LightroomでRAW現像
改造レンズ外観レビューは以下リンク
【改造レンズ】Konica C35/HEXANON 38mm F2.8 for ライカMマウント
α7IIIへの装着はコシナフォクトレンダーの「VM-E クローズフォーカスアダプター」を使っているのでレンズ仕様の最短1mを超えた近接撮影が可能になった。
↑画面右上辺りにこのレンズのボケ味の性格が出ていると思います。
一般的にはザワザワした二線ボケ傾向で好まれませんが、オールドレンズ好きには副産物としてバブルボケが出せるのではと期待が大きくなります(笑)
ピント部のほぼ等倍拡大。若干の滲みはありますが、まぁこんなもんでしょう。
開放中央部の解像度はFlash FUJICAの「FJINON 38mm F2.8 (4群4枚) 」より秀でていると思います。
白猫。手術済みの印であるカット耳なので人がお世話している地域猫なんです。
背景ボケは収差によるクセボケが見られましたが、前ボケは穏やかですね。
特段気になる歪曲はなさそう、と言うかむしろ優秀かも。
嫌でも伝わるナニワ感。
個人的な感覚ですが、2~5m程度の距離感が最も画質が安定しているような気がする。
ちょうどイイLEDイルミネーションがあったので玉ボケテスト。
キタ!やはりエッジの強いバブルボケが発生しました。周辺までボケの崩れは少ないです。バブルボケは3枚玉トリプレットだけの専売ではなく、発展型のテッサー型でも十分出るんだよね。
しかしこのレンズはどうも玉ボケを出すのが難しい。準広角の画角に加えて一眼レフ用のテッサー型や35mm F2.8などよりもボケ量が弱いような。バブルボケ重視ならフルサイズよりも小さいフォーマットで使った方が効率が良いと思います。
昭和のレンズで昭和の名残を撮る。…もう平成も終わるのか。
まとめ
描写性能について中央部は悪くはない。周辺は像面湾曲の影響か流れ気味。
まぁ使っている時は楽しいのでレンズ遊びにはもってこいです。
レンズ改造に関しては接着剤頼りの部分が少し心配でしたが、撮影後にノギスでチェックしても精度狂いはなかったので実用強度は確保できているようでした。
しかし開放F2.8のみは歯痒いですね。絞った時はどんな写りになるのかと気になってしまいます。一段絞ったF4程度で簡単な固定絞りでも追加してみようかと、ちょっと考えています。
以上【α7III×Konica C-35/HEXANON 38mm F2.8】の実写レビューでした。ありがとうございました。
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