FUJIFILM X100VIの実写レビューその2
日本最古の寺院で開催される古本市をX100VIで撮影
今回はフィルムシミュレーションを『ノスタルジックネガ』に固定して撮影。画質の後調整は行っていません。
設定メニュー上ではクラシックネガと隣接するカラールックで、温かく懐かしさを持ったアンバートーン/ウォームシェードが特徴となっています。
カラーイメージは70年代初頭頃に活動した写真家らの「アメリカン・ニューカラー」を再現しているそうです。
同じ頃に映画界でも「アメリカン・ニューシネマ」と言った新しい風があり既成概念や社会情勢への不満・鬱屈を反映した若者達のカウンターカルチャーが台頭していたんですよね。
まあ今回私が撮った写真とは全く関係のないお話ですけど笑
ノスタルジックネガのアンバートーンはホワイトバランスの設定も強く影響するので、シーンよってはオートではなく光源に合わせてWB設定することをおすすめします。
これはJPEG撮って出しの場合でRAWで後調整する方が仕上がりは良くなるでしょうね。
とても古いアサヒカメラを発見。
やっぱりカメラ関連のタイトルが並んでいると反射的に目が留まります。
個人的にキヤノンのレンジファインダー本を探しているのですがなかなか見つかりませんね。
古本と言うより古書と呼ぶような時代の本もあります。古いだけで左程価値はないのか雑多に積まれていましたね。
古本だけでなくミニ骨董市な露店もあり。
今回はデジタルテレコンも多用してみました。画素数は減少するものの元が40.2MPの高画素なので50mmの20.0MP程度なら全然余裕ありますね。
- 35mm:約4020画素(7752×5184)
- 50mm:約2000画素(5472×3648)
- 70mm:約1000画素(3888×2592)
デジタルテレコンはデフォルトでフォーカスリングに機能設定されており「35mm⇒50mm⇒70mm」とシームレスに画角変更できます。
便利な反面でフォーカスリングを無意識の内に触ってテレコンモードになっていることもありえるので、モニター上にテレコンモードのアイコン表示は必須ですね。
デジタルテレコンなどと言っても所謂クロップ/トリミングなんですけど、後でトリミングするよりも撮影時のフレーミング意識など違ってくるのでそれほど抵抗感はなくX100VIの数ある機能の一つに過ぎないと言った感じですかね。
被写体検出AFは高精度でニャンコの瞳も捉え続けていました。
ボケについてはレンズスペックを考えれば必要十分に持ち合わせており、過度な期待さえしなければ満足できるんじゃないでしょうか。
光学的な焦点距離は広角23mmなので大きくボカそうとすると被写体へそれなりに接近する必要はありますね。
ボケ味は現代的よりもオールドレンズ寄りな印象。背景によってやや硬めで2線ボケっぽく、若干の滲みも伴うこともあります。
これに関してはフジがボケ味に無関心だったとは思わず、レンズ設計の際に様々なシミュレートを行った結果だと理解しておきます。当たり障りのない無個性なボケよりかは飽きなくて面白いと思いますね。
まとめ
フィルムシミュレーション『ノスタルジックネガ』はフジの解説だと個性型に分類されているようですが、個人的には常用レベルに使いやすく感じましたね。
むしろこれくらいが普通である方がフジのデジカメを選ぶ意義があります。
後は意外と独自傾向のあるフジのUIに早く慣れてX100VIをより直感的に操作できるようなりたいですね。
以上【FUJIFILM X100VI / ノスタルジックネガ】の実写レビューでした。
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