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【センサーゴミをチェック】RAYQUAL SC-1 レビュー

【RAYQUAL センサーチェッカー SC-1】のレビュー

センサーゴミを緻密にチェックするアクセサリー

今回はカメラボディのメンテナンスに便利なアクセサリーのレビュー

RAYQUAL SC-1

高品質な国産マウントアダプターで高く評価される『RAYQUAL/宮本製作所』より発売されている

【RAYQUAL センサーチェッカー SC-1】 ◆RAYQUAL 公式製品HP

これはレンズ交換式デジタル一眼カメラで必ず発生する
《イメージセンサー上に付着したゴミ》を鮮明に写し出すアクセサリーです。

SC-1とSC-2の二種類があり「コンデンサーレンズあり/なし」でゴミ検出精度が異なる。SC-1はコンデンサーレンズ付きのプロ仕様の上位型です。

センサーゴミの確認自体は通常の交換レンズでも可能で【日中の空や白い壁などに向けてF16やF22など最小絞りで撮影 (ピントは合わなくても良い)】すれば通常使用範囲で写り込むゴミが現れる。

まあ大抵はその作業で事足りると言えばそうではあるけど、このアクセサリーを使えばより確実で安定的に検出することが出来る訳です。

念の為これ自体にゴミを除去する機能はありませんので別途センサー清掃は必要となります。

RAYQUAL SC-1

製品クオリティはマウントアダプターと同じく細部まで丁寧に仕上げられている。

このセンサーチェッカーの構造を簡単に言うと

『ピンホールレンズの前面にディフューザー (拡散板)を配置』した構造です。

RAYQUAL SC-1

マウント側から光を通すと極小の穴が空いているのが見える。

超小絞り状態?のピンホール径をディフューザー越しに撮影すれば白く均一な画面にセンサーゴミのみが写し出される原理なんでしょうね。

RAYQUAL SC-1

後部には上位型のSC-1が搭載するコンデンサーレンズが詰まっている。これにより超望遠域で現れるゴミまで対応しているそうだ。

このレンズ部分に汚れやゴミが着いていると何らかの影響はありそうなので使用前に確認しておこう。

RAYQUAL SC-1

マウントはT2マウントの交換式で各メーカーマウントに対応可能。

これはニコンFマウント用のTマウントアダプターが付いていた。オールドレンズにはT2マウントタイプもあるので流用価値もある。

RAYQUAL SC-1

SONY α7IIIに装着。早速撮影してみよう。

設定はISO100・三脚固定・物撮り用のライトボックス内で撮影

今回は三脚固定してますがセンサー上のゴミ撮影に手ブレは関係しませんので手持ち撮影のスローシャッターでも特に問題ないと思います。

RAYQUAL SC-1・α7III

これが撮影結果。一目で分かる大きなゴミは写ってませんね。よく見れば隅の方にポツリと極小ゴミが確認出来るが後処理で容易に修正出来る程度です。

露出としては大体「F90」くらいありそうでかなりスローシャッターでした。これは単にピンホール径だけでなくディフューザーやコンデンサーレンズによる減光分も含めてです。

光源は物撮り用のライトボックス内で撮影したが、室内照明下や直接照明に向けて撮ると露光ムラになりやすかったので均一な光線下が望ましい。色ムラも出る場合はモノクロにしても良いと思います。

これだけでゴミチェック終了は物足りないので画像をLightroomの「スポット除去⇒スポットを可視化」でディテールを明瞭化してみると…

RAYQUAL SC-1・α7III

おぉ…結構あるじゃん。目視不可レベルのゴミまで写し出されますね。

でもまあ発売日から使ってるミラーレスで日常的なブロアーとたまに湿式セルフクリーニングしているのでこんなもんでしょうかね。

次は本命のカメラ。

RAYQUAL SC-1

それはLEICA M10-R。

ライカM型デジタルカメラは極薄のセンサーカバーガラスを実現するためにセンサーを超音波振動させるクリーニング機能を持たない非常にストイックな仕様になっている。

手動のクリーニングモードこそあるが素人が行えるのは精々ブロアー作業程度。

それでも除去出来ないゴミは基本的にライカジャパンへセンサークリーニングを依頼することになる。

RAYQUAL SC-1・M10-R

右下付近にゴミが何個か見えますね。まあ通常撮影なら問題になるほどでもないかな。

これも先と同様にスポット可視化すると…

RAYQUAL SC-1・M10-R

うぅっ…α7IIIよりも結構多いな。これが星空写真なら上出来の写りだったでしょうね笑

続いてライカMにはメニューにゴミ検出機能があります。このモードを起動すると

《レンズをF16かF22の最小絞りにして白い被写体に向けシャッターを押してください》と言った案内が出てそれに従い操作すると、

画像処理時間を経て背面液晶上に検出したゴミが表示される。その結果が…

うわああああ…やっぱり見たくなかったなこれ。

これで分かることはスポット可視化で明瞭化した画像とほぼ同じゴミ量なんですよね。結像の原理としてゴミの位置が上下反転している。

また本来の確認方法である通常レンズを使い最小絞りで確認すると数個の黒点が現れる程度でした。

結果としてM10-Rにブロアーで飛ばないゴミがあるのは確実。とは言え実写に多大な影響を及ぼす程でも無いし、ライカジャパンへ有料センサークリーニングに出すか悩み中。

■ライカカメラジャパン:「ライカMサービスパック」提供開始のお知らせ

以前は無料清掃があったそうだが現在は定額制パックのみ。一見するとライカらしい高額なサービスに見えるが、

ソニーが提供する「清掃・点検サービス」の実施内容が近いライトコースと比べると

ライカ・ベーシックコース:12,100円
ソニー・ライトコース:11,000円

実は大して金額差がないのです。むしろセンサー清掃が年間3回分までセットになったライカの方が良コスパなのでは?と思いますね。

ライカのセンサー清掃は確かペッタン棒とスワブを使った作業だったと思います。特殊な清掃方法でもありませんが、セルフクリーニングなんて考えずプロに任せた方が確実でしょうね。

まとめ

このRAYQUALセンサーチェッカーを使うとセンサー上の隅々まであるゴミを嫌でも見せつけられることになります笑 正に重箱の隅をつつくための道具。

まあ確実なのはこの結果を元にセンサーがゴミだらけと断言するのは過剰反応と言えます。

通常撮影では全く問題にならないゴミを心配するのは精神衛生上良くありませんし、

正直言ってこのアクセサリーはアマチュアにはオーバースペックなんじゃないかと。SC-1はプロ仕様と言ってるから間違いではないか。

また器用な人ならボディキャップなどから自作して廉価版のSC-2なら同等のものが作れそうに思えますね。中心に穴空けてトレース紙でも当てれば完成じゃないかな?

私の場合は中古の安価入手だったので割と楽しめるアクセサリーとなりましたね。

以上【RAYQUAL SC-1】のレビューでした。



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