ミノルタのフィルムコンパクトカメラ【MINOLTA AF-C】の実写レビュー
ミノルタの先進技術が詰まった超小型AFカメラ
使用フィルム:FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
Nikon ES-2でデジタイズ後、Lightroom+Negativ Lab Proで書き出し
カメラ外観レビューは以下
【フィルムコンパクト】MINOLTA AF-C 外観レビュー
ミノルタのカメラは昭和な風景が似合うと勝手に思っているので今回は路地裏の多い大阪 京橋界隈をスナップ撮影してみました。
使用フィルムはISO400を使いつつも本体の感度設定はISO200に。基本1段明るく撮影しています。
理由はフィルムデジタイズ時に多少明るく撮影したネガの方が階調や彩度などが良好となった経験から。
注意としては基本ですが露出オーバーになり過ぎないこと。手ブレしないシャッター速度を意識すること。
ミノルタAF-Cの場合はシャッター速度1/40秒以下で点灯する露出警告ランプをチェック。
それでも今回撮影した写真は適正露出~若干アンダーがほとんどでコントラストの高い渋めの写真になった。
これがプログラムAEの仕様なのかレンズの描写か、または露出計が弱っていて狂いが出ているのかは分からない。まぁそれほど神経質になる程でははないでしょうけど。
フジのSUPERIA X-TRA400って常用フィルムとして長年ポピュラーだった割には明らかにクセのある色調ですよね。
よく赤っぽいとかマゼンタが強いとか言われていますが、今回撮影した写真でも確かに感じられる。特に中間域にマゼンタが乗りやすいのかな。
現行のSUPERIA PREMIUM 400には【日本人の肌色をいきいきと美しく再現】とあるので国内メーカーらしい特色を持たせたフィルムなんでしょうね。
さて、コンパクトカメラの単焦点レンズとしては贅沢な6群6枚構成の描写が気になる所ですが、今回の作例では説得力のある写真はないかも知れない。
無難な評価としては、ある程度絞った時はレベルの高い均一な画質になると思います。
反面に開放付近では周辺光量落ちが大きく目立つんじゃないかと。個人的にはそれがイイ味付けにあるので特に欠点とは捉えませんが。
あと歪曲の少なさはかなり優秀に見えますね。
若干不安だったAF精度の合焦率は高く、暗いアーケードの中でもしっかり合っているようです。
同年代のコンパクトカメラにあった逆光補正機能があればさらに使いやすくなっていたかもね。
最後にこれはボツ扱いだけど。至近距離で背景をボカしてみようかと思ったらAFが中抜けしてました。まぁこれは90年代のコンパクト機でも起こり得るので仕方ない。
しかしこう言う場合にはシャッター半押しで確認できるファインダー内のゾーンフォーカスマークが欲しいね。
まとめ
基本シャッターを押すだけのAFコンパクトですが手動でフィルムを巻き上げるアナログ操作が加わるだけで撮り心地は結構違ってくる。
それがメリットになるかは状況によりけりですが、ゆったり撮影する場合には強く歓迎したい。やはりデジタルとは違う撮影プロセスは面白いですからね。
また内蔵ストロボがないのも不要派の私には快適。電源オンの度に非発光に設定する手間もなければ、意図せず発光させてしまったと言う凡ミスも起こらない。
ミノルタコンパクトの最高峰であるTC-1とはとても張り合えるようなカメラではないでしょうけど、AF過渡期のコンパクトカメラの中では際立ってスマートに仕上がった一品だと言えます。
以上【MINOLTA AF-C】のフィルム実写レビューでした。
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