【フィルムコンパクト】MINOLTA AF-C 外観レビュー

ミルノタのAFフィルムコンパクトカメラ【MINOLTA AF-C】の外観レビュー

 

超小型+AF+高性能を目指したコンパクトカメラ

1979年に登場したレンズバリア付き超小型カメラ「OLYMPUS XA」は国産コンパクトカメラの潮流を一変させるほどのインパクトを与え、他メーカーも次々とコンセプトの近いコンパクトカメラを発売した。

そしてやや遅れてミノルタが1983年に発売した【MINOLTA AF-C】は超小型ボディでありながらオートフォーカスも備えた意欲的なコンパクトカメラとして登場した。

80年代初頭はカメラが手動式と自動化の狭間にあった時代、AF-Cは以下の特徴を持っている。

・レンズバリア付き超小型ボディ
・オートフォーカス
・手動巻き上げ、巻き戻し
・内蔵ストロボなし

実はこの条件を満たす国産コンパクトはかなり希少で、ペンタックスの初代オートロンこと「PENTAX PC35 AF(1982)」が内蔵ストロボがあるだけで一番近いのかな。「Canon MC(1984)」も近いけどこっちは自動巻き上げ式。

MINOLTA AF-C

フォーマット24×36mm 35mmフィルム
レンズミノルタレンズ 35mm F2.8/6群6枚
シャッターセイコー絞り兼用電子シャッター 1/8~1/430秒
フォーカス赤外線アクティブ測距式/∞~0.9m
ファインダーアルバダ式ブライトフレーム付 約0.47倍
AFランプ、露出警告/ストロボ指示ランプあり
露出制御CdsプログラムAE
その他専用外部ストロボ、セルフタイマー、フォーカスロック
使用電池LR44またはSR44×4
外寸105×67.5×42mm
重量215g(電池別)
発売年月日1983年2月

 

現在ミノルタのAFコンパクトと言えば「MINOLTA TC-1(1997)」が一強で高価格で取引されていますが、このAF-Cも標準価格が42,000円と高級コンパクトブーム以前の時代では高めの価格設定で“プレミアムな高級志向カメラ”として売り出されており、性能の良さも認められプロやハイアマチュアのサブ機としても使用されたと言う。

今は市場数が少なめで存在感は薄く、ひっそりと出てはひっそりと売れていく地味なイメージ。

 

MINOLTA AF-C左右対称に近いフォルムは内蔵ストロボがないからこそ出来た間延びのないデザイン。外装はほぼプラ製で質感に高級感はないですね。

全体的な雰囲気は「COSINA CX-1/CX-2(1980)」と似ており、それのデッドコピーでもあるロシアのLOMO LC-Aともどことなく似ている。LC-A+のレビューは以前に書きましたが既に手放したのでAF-Cと並べることは叶わず。

フィルム感度設定は中央下部のダイヤルで行う。設定範囲はISO25~400まで。

MINOLTA AF-Cレンズカバーを下にスライドさせることで撮影状態となる。カバーを閉じている時はファインダー部も守られシャッターロックも掛かる。

レンズカバーのスライド機構はこれまたコシナのCX7が酷似している。

当時先端機能だったAFをアピールする『AUTO FOCUS』の文字が昭和感ありますね。

MINOLTA AF-C今回入手したものには専用の外部ストロボEF-Cも付いてきました。この横付けスタイルも露骨にOLYMPUS XAの影響ですね。

しかし電池室の液漏れ腐食で発光せず、付けた所で体積が増えるだけの完全な飾りです。まぁ作動しても使わないでしょうけど。

MINOLTA AF-C上部は至ってシンプル。AF-Cと言う単語は今や《コンティニュアスAF/動体AF》の意味でしか通じませんよね。

シャッターストロークはXAのようなフェザータッチではなく少し長め。半押しでフォーカスロック可能。シャッター音はプシュンと言った可愛らしい感じではあるが歯切れはよくない。

 

MINOLTA AF-C

注目の搭載レンズは35mm F2.8の6群6枚と中々に凝った構成で廉価機とは違う力の入れ様が伺える。

前群にトリプレットを配置し、後群にかけて口径の大きいレンズを増やしていくテレフォトタイプはOLYMPUS XA以降に各社よく見られたが6枚構成は特に珍しい。

ミルノタもこのレンズに自信はあったはず。しかし伝統のロッコール銘を付けなかったのはカメラメーカーとしての流儀だろうか。ちなみにミノルタが唯一ロッコール銘を付けたAFコンパクトはTC-1のG-ROKKOR 28mm F3.5のみ。

MINOLTA AF-Cピント合わせはレンズ後群が動くリアフォーカス式。

またコーティングの反射色を見る限りミノルタ独自のアクロマチックコートは施されていないようだ。流石にそこまでコストは掛けられないよなぁ。

ファインダーについては倍率はそれなりで悪くはない。ファインダー内表示は緑のAFランプと1/40秒以下で点灯する露出警告/ストロボ指示の赤のランプがある。

ピントの位置を確認できるゾーンフォーカスマークはなくAFランプの点灯だけと言うのは競合機に見劣りする部分。

MINOLTA AF-C背面もスッキリしている。裏蓋は金属製。

実はこのAF-Cを入手した際は厚みのあるデータパック付きのものだった。個人的には全く不要のデート機能でコンパクトさが損なわれているのが気に入らなかった。

そこで格安ジャンク品の通常版AF-Cを確保し裏蓋を頂くことにした。本体は故障しててダメでしたが。

MINOLTA AF-C裏蓋自体はフィルム一眼レフと同じようにロックピンによる着脱が可能なので交換は簡単。

またフィルム装填はイージローディング方式で失敗は限りなく少ない。

MINOLTA AF-C使用電池は「LR44×4」または「SR44×4」

底面には新品時から保護フィルムが貼られているようだ。

 

まとめ

AFカメラでもフィルムを一枚一枚巻き上げる感触を味わいたい。自然光で撮るのでストロボは不要。そして何より小さなボディがイイと言うならミノルタAF-Cは最適なカメラだ。

一番の懸念はAF性能がまだまだ未熟だった時代のコンパクトカメラなので、どこまで信頼または妥協出来るかでしょうかね。

既にフィルムを入れて撮影もしていますが、特に近距離でのピント中抜けが数枚ありましたね。でも想像よりかはしっかり合わせてくれる感触でした。

あまり目にする機会がないレアなコンパクトカメラですが、安く手に入るチャンスがあれば確保しておいて損はないと思いますよ。

以上【MINOLTA AF-C】の外観レビューでした。

【フィルムコンパクト】MINOLTA AF-C 実写レビュー


“【フィルムコンパクト】MINOLTA AF-C 外観レビュー” への3件の返信

  1. 突然すみません。
    このカメラのデータバックについて調べています。
    何年〜何年まで日付が入るのか?が知りたいのですが、なかなか動く現物を手に入れられず…。
    取り外された、とのことですが、もし動作していて確認できそうだったら、ご教示いただけないでしょうか…?
    突然、お手数おかけする質問をしてすみません。
    ご無理でしたらもちろんスルーしていただいて結構です。
    何卒よろしくお願い致します。

    1. ミノルタ好き さん
      ブログをご覧頂きありがとうございます。
      あいにくデータバックの現物は既に手放してしまっているのですが、
      当時の製品カタログによれば1980~2019年の範囲で設定可能なようです。
      こんな情報で良ければご参考下さい。

      1. 早速の返信ありがとうございます!
        カタログは貴重ですね!
        そしてカタログの情報は確実ですね!
        迅速で有益な情報ありがとうございました!

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