ソニーEマウント用の標準ズームレンズ【SONY FE 28-60mm F4-5.6 / SEL2860】のレビュー
FEレンズ最小・最軽量の沈胴タイプ標準ズーム
今回レビューするレンズはソニー純正のEマウント標準ズーム【SONY FE 28-60mm F4-5.6 / SEL2860】です。
散々単焦点やオールドレンズをメインにしてきたので“忌避すべきキットレンズ”と考えるのが普通かも知れませんが
導入目的としては望遠メイン撮影の保険としてカメラバッグの隙間に詰め込めてAFでサクッと撮れるコンパクトな標準ズームが欲しかったのです。
【SONY製品ページ:FE 28-60mm F4-5.6 / SEL2860】
単品で買うには全くオススメ出来ない新品価格だがキットレンズ定番の「バラし品」を狙えば未使用品でも2万チョイ位で入手出来る。
沈胴ロックを解除した撮影時にはニュッと全長が伸びる。見た目にスマートさが感じられるのは沈胴時のみかな。
専用レンズフードは用意されておらず互換品で補う例が良く見られるが、個人的にはフードは不要派です。
逆光耐性も想像以上で保護フィルターの追加で十分じゃないでしょうかね。
また鏡胴の伸縮する部分は耐衝撃性が低そうな作りでフードを付けて「当り判定」を大きくするのも避けたかった。
まぁAPS-C機のキットズーム「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」ほどヤワなレンズではないと思いますよ。
実写作例
ボディ:SONY α7III
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正適用
このレンズで真っ先に指摘されるであろう「24mmスタートではない」ことについては、それぞれの撮影スタイルや価値観次第でしょうね。
24mmって標準ズームで定着している割には小難しい画角だと思いますけどね。
今回はズームレンズでありがちなワイド&テレの両端ばかり使うのを避けるように意識したのもあってかズーム域に不満はなかった。
光学性能が優れるズーム域のスイートスポットは「35mm~50mm」辺りの中間域が最も良好。
また撮影距離か光線条件などが影響しているのか検証不足だが、感覚的には遠景よりもスナップ域の方がシャープな写りに見える。
そしてAF精度に気になる部分があり、遠景のほぼ無限遠を外すことが何度かあり前ピンになっていた。フォーカスエリアやAFモードなど変更しても思うように改善せずMFで撮り直し。
これはボディ側の要因も考えられるが、今まで使ってきたFEレンズでは経験していないので今後も頻発したらちょっとイヤですね。遠景以外のAF精度は抜群でした。
テレ端60mm+絞り開放の最もボケが大きくなる状況。玉ボケの形も悪くないと思います。
最短撮影距離は『28mm(0.3m)ー60mm(0.45m)』で望遠になるほど長くなるので撮り方によっては不便さを感じるかも。
材木が多く置かれたエリアでは色々な構図が試せて面白いです。
まとめ
今回撮った日中から夕刻までの写真を見返してみると、ほとんどISO100の低感度ばかりでしたね。
暗めのズームレンズで撮るには最適のシチュエーションだったと言えます。
明るい単焦点で撮ればよかったな…と思うことなく歩留まりの良い結果でした。
過去にα7IIを使っていた頃、同じくキットレンズの「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」を使ったものの、これはフルサイズの持ち腐れと言いたくなる退屈な使い心地で直ぐに手放したこともあったが、
それと比べると新キットレンズの「SONY FE 28-60mm F4-5.6」は小型軽量の沈胴タイプで光学性能も数段の進歩が感じられます。
もし既に主力の標準ズームを持っているなら不要かも知れませんが、たま~に標準ズームが使いたくなる撮影スタイルなら結構良い選択だと思いますね。
以上【SONY FE 28-60mm F4-5.6 / SEL2860】のレビューでした。
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