【SONY】 α7III/ILCE-7M3購入 前モデルとの比較とか雑感レビュー その2

前回【SONY α7III/ILCE-7M3購入 前モデルとの比較とか雑感レビュー その1】の続き

SONY α7III ILCE-7M3

ISO AUTO低速限界がオールドレンズ撮影に便利

ミラーレスカメラでオールドレンズを使用する場合、手持ち撮影であればAモード(絞り優先モード)設定が一般的。

α7やα7IIに電子接点のないレンズを装着した際は
ISOオート時のシャッター低速限界スピードは1/60秒で固定となっていた。

被写体ブレなしの場合、使用するレンズが50mm前後なら特に気にすることは無いが、手ブレが増える望遠レンズではより速いシャッタースピードが必要。
逆に手ブレの心配が少ない広角レンズでは1/60秒以下でも問題ないケースが多く、不必要にISOを上げることになる。

α7IIではボディ内手ブレ補正の焦点距離を手動入力してもシャッター最低限界速度に反映されることは無く、私は装着レンズや撮影状況に合わせてA⇔Sモードを切り替えることで対処していた。

これはちょっと不便だなと思っていたら、今回α7IIIに設定項目に「ISO AUTO低速限界」が追加された。
その名の通りISOオートの感度が変わり始めるシャッタースピードを設定できる機能なんですが、どうも上手く説明が出来ませんw

まぁ「最低このシャッタースピードを維持してISOオートの上昇も抑えてね」とカメラに伝える機能と思って使ってます。

設定出来る範囲は
「標準・高速・より高速・低速・より低速」「1/8000~30秒」があり

レンズ側に電接接点がありレンズ情報を伝えられるレンズなら
「標準・高速・より高速・低速・より低速」の中から、

マウントアダプターを介したオールドレンズなどは
「1/8000秒~30秒」の間から手動設定すればよいかと思います。

例えば静物撮影なら28mmの広角レンズで「1/30秒」、200mmの望遠レンズは「1/250秒」みたいな感じで設定してます。

SONY α7III ヘルプガイド ISO AUTO低速限界

オールドレンズ使用時のEXIF情報

SONY α7III ILCE-7M3
手ブレ補正設定の為に用意された焦点距離は8mm~1000mm
30mm~50mmの間でも選択できる焦点距離はとても細かい

これはα7III購入前から分かっていたがα7IIと同じ仕様

ボディ内手ブレ補正搭載の機種で電子接点のないレンズを装着した際は、手ブレ補正を最適に作動させるために手動で焦点距離を設定することになる。

これでレンズの焦点距離をボディに認識させたので撮影した画像のEXIF情報にも焦点距離が記録されていると思いきや空白のまま。

α7IIにオールドレンズを装着して撮影した画像のEXIF情報の一例
絞りと焦点距離は0と記録されている。

撮影に使うオールドレンズは1本のみ、または広角と望遠などの組み合わせではEXIF情報に記録されなくとも撮影画像からおおよその判断がつくのだが、
「28mmと35mm」「35mmと50mm」などでは、その前後に撮影した画像や撮影時の記憶が頼りになるため画像の管理が非常に面倒。

紙なりスマホ内に逐一メモを付けるって方法もあるけど・・・ねぇ。
※追記:レンズ交換前に現在のレンズで、交換したい「レンズの外観」を撮影して画像を記録として残す方法はアリかもと思っています。

カメラ内アプリ「レンズ補正」ではレンズ情報を作成入力することでEXIFに反映できたのだが、α9、α7第三世代ではアプリ機能はオミットされました。

デジカメWatchのα7II開発者インタビューではEXIF情報への反映は意図的に採用しなかったと答えていたが、やっぱり不便を感じますね。

画像再生時のピント部自動拡大

これは非常に地味な改良点だが、日々便利さを感じている。

これまでの機種では画像再生時の拡大枠の初期位置は画面中央だった。

画面端にピントを合わせた画像ではボタンをポチポチして拡大枠を中央から端まで移動してピント確認する必要があったのだが、
α7IIIでは拡大の初期位置を「ピント位置」「画面中央」の2種類から選択できるようになった。

「ピント位置」に設定した際は
AFレンズではAFでピント合わせを行った場所=フォーカス枠部分を初期位置に、
DMFモードやMFオールドレンズなどでもピント拡大した位置をしっかり記憶している。

大口径やマクロなどピントにシビアなレンズは、上手くピントが合ったかすぐにでも確認したいもの。
ファインダー内でも画像再生が可能なミラーレス一眼はこの機能により撮影テンポが上がりさらに快適になった。

α7IIIはオールドレンズ専用カメラとしてアリか?

SONY α7III ILCE-7M3

最後にα7IIIはオールドレンズ専用カメラとしての購入はアリか?

結論から言うと“MFのオールドレンズ専用”はオススメはしません。あくまで個人的には、ですが。

α7IIIは非常に優れたカメラです。私は購入して大満足です。

ここで紹介した他にも大容量バッテリー、よりMFしやすくなったファインダー、サイレントシャッターなどなどα7IIから飛躍的に性能が向上しオールドレンズがさらに使いやすくなりました。

が、発売間もない短期間でもAFレンズを使わないともったいない。と実感しました。

α7IIでは専らオールドレンズ専用機として使ってましたが、α7IIIはAFレンズとMFレンズ兼用カメラとして使用するつもりです。やっぱりこの優秀なAF性能を殺すのはもったいない。

オールドレンズ専用ならα7IIがバランス良く、大きく価格の下がった高画素機のα7RIIはオーバースペック気味と言えますが実際に使用されている方も多いです。
また、フルサイズ以外も含めれば選択肢が一気に広がりますね。

それでもα7IIIと思うなら本体価格が下がった頃やキャッシュバックなどのタイミングまで待つのもアリなんじゃないかと。

またCanonやNikonのフルサイズミラーレスが発売されれば、特にSONYにこだわる必要もなくなるかも知れませんしね。

以上、α7IIIのしょーもないレビューでした。



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