LEICA R5とズミクロンR 50mmのフィルム実写レビュー
防湿庫に眠るライカR5にフィルムを入れて連れ出す
今回は『LEICA R5 (1987) 』を使ったフィルム実写レビュー。
このR5は格安入手後、動くだけ確認して一旦は満足してしまい放置していたがようやくフィルムを通しての撮影が実行出来た。
ライカR5はR4から続く ミノルタXD をベースにした一眼レフで巻き上げやシャッターフィーリングなど随所にXDと似た感触がある。
その出自故に当時から「高いだけで中身はミノルタ」のような批評もあったが、ライカ独自の進化とアレンジが光る面白いボディなので機会が来ればレビューとしてまとめてみようかと思います。
今回お供に選んだ標準レンズのズミクロンR50mmはボディとの一体感は最高。否応なしに持ち出して撮りたい気分にさせてくれる。
SUMMICRON-R 50mm F2 フィルム作例
ボディ:LEICA R5
レンズ:SUMMICRON-R 50mm F2 ROM
フィルム:Kodak ColorPlus 200
Nikon ES-2でデジタイズ後、Lightroom+Negative Lab Proで書き出し
ズミクロンR50mmは過去にミラーレスでのレビュー済み。実力には何ら不満のない標準レンズでフィルムではどう写るのか楽しみであった。
ちょっと心配だったのはボディの方で電子シャッターを採用したライカRシリーズのボディは電子系統のトラブルが多く修理不可扱いが大半だ。これがライカにしては相場が安い理由の一つ。
結果は作例を見ての通り杞憂だったようでAE精度は良好。露光不良のコマは1つもなかった。巻き上げや光漏れトラブルなども全くなし。これはアタリのボディでしたね。
ライカR5は豊富な撮影モードを備えており今回は使い慣れた”絞り優先AE”を選んだ。
また絞り優先AEでも「全面測光」「スポット測光」の切り替えが出来る。スポット測光が使えるのはマニュアルか絞り優先AE時のみ。
安定感重視で全面測光にしたけど画面内の輝度差が大きいシーンではAEロックがあれば便利なのにな、と思いつつ露出補正でカバー。
後で調べてみればスポット測光時にはシャッター半押しでAEロックが作動するみたいでした。この他にも初見で見落としていた機能がいくつかありましたね。
この舶来カメラポスターは下のネガポジ反転前も結構いい雰囲気。
フィルム撮影に関してはランニングコストの異常高騰は非常に悩ましい問題。店頭に並ぶフィルムの価格見ても購買意欲なんか失せますよね。
幸い私自身は以前に買い溜めたフィルムのストックが残っており消費量からして当分の買い増し不要。
ネットショップで最後に買ったのは「Kodak ULTRA MAX400/36枚撮り・10本パック」
価格はなんと《¥7,980》 うぇ…信じられませんね。2,3年前はまだこの価格で買えたんです。
当然フィルム代以外に現像~デジタル化も費用が掛かる。大手チェーン店に頼めばもう1コマ何円なんだと考えるだけで恐ろしい。
私は何本かまとめて格安の郵送現像、Nikon ES-2を使って自家デジタイズのローテーションが完成しており手間はあるが都度の出費は最小限に抑えられている。
今ストックしているフィルム分はそれで楽しめそうなんですが、残弾尽きた時はまあその時の状況次第です。本当に気に入ったフィルムカメラだけ手元に残しますかね。
ライカRシリーズのファインダーは特に絶賛されている訳でもなく、色合いが妙に青っぽいとかピントの山がちょっと掴みにくい、など日本メーカと比較してもう少し…な評価が大半だと思います。
個人的に色合いは気になりませんがスクリーンの質はミノルタXDのアキュートマットのキレには及びませんね。
ボディのベースはXDだけどアキュートマットスクリーンは採用されずライカ独自のものになったようです。
フィルム残り数枚になった所でイルミネーションエリアに移動。
背景の玉ボケはエッジの目立つバブルボケ寄りのようだ。
まとめ
とりあえずはライカR5の動作に問題なかったようで安心。
機械シャッター式で人気のR6・R6.2も欲しい時期があったけど、個人的にはAE撮影が出来るR5の方がスナップに使いやすい印象だ。
ズミクロンR50mmも期待以上の描写性能を発揮してくれて満足。
デジタル・フィルムの両方で積極的に使いたくなるレンズですね。
以上。ライカR5+SUMMICRON-R50mm F2のフィルム実写レビューでした。
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