【LEICA SUMMICRON-R 50mm F2(ROM)】のレビュー
やっぱりあると安心。ズミクロンR50mmを再入手
何年か前にレビューした「SUMMICRON-R 50mm F2 TYPE-II」を手放した後にRレンズの相場も徐々に上がりちょっと惜しかったなぁと思いつつ、
あわよくばもう一度手にしたい欲も出始めて、狙うなら最終型の【ROM】だよね。と言うことでお迎えすることが叶いました。
外観は以前と同一なのでF2でこのサイズはやっぱりデカイと言う印象は変わらず。レンズ構成も4群6枚のダブルガウスを踏襲しています。
個人的にROMになりグレードアップしていると思うポイントは
・製造国がMADE IN CANADA⇒GERMANYへなったこと(これはROM化する直前のロットでも存在する)
・最終型で生産数が少なく割とレアであること
とまぁ絶対的な性能アップではなく精神的、物欲的な要素が大半のウエイトを占める笑
レンズコーティングは以前と同じようなパープル系が目立つもので、目視でハッキリと分かるような違いは見えない。製造は90年代後半なので時代相応の性能品質があると思いたい。
Rカムから増設されたROM接点と通信出来るボディはLeica R8、R9のみ。
主な機能は専用ストロボのオートズームに対応した程度だった。
将来的にどこまで機能拡張を考えてたかは不明だが、ライカ自身はR8登場時にRマウントのAF化は否定しています。後にデジタルモジュールRと言う半ば伝説的なアクセサリーが登場しますが本格的なデジタル化は進まずRマウントは終了。
現在ではフルサイズミラーレスのLeica SLシリーズで純正マウントアダプターを使えばEXIF情報の記録、レンズ補正も自動適用されるようなのでROM接点の価値は一応残っている。
SUMMICRON-R 50mm ROM 実写作例
ボディ:SONY α7III
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正なし
以前のTYPE-II CANADAバージョンとの描写の違いについては、体感的にはあるのかも…な印象です。
何となくですがF2~F4辺りの描写変化にメリハリが増したように感じる。
まぁこれはROMの方が製造が新しくコンディションが良いこともあるでしょうね。ピントリングの感触もこっちの方が滑らかです。
コントラストは開放から良好、ボケ味については二線ボケも出やすく正直絶賛したくなるようなものは感じませんが、被写体と背景の距離など上手くハマれば上品で落ち着いたボケが出ます。
2022年 四天王寺 盂蘭盆会
まとめ
前回のズミクロンR50mmはヤシコンプラナー50mmとの使用頻度の差で手放すことにしたが、今回入手したROMバージョンで改めてズミクロンを体験すると一段印象が良くなったように感じる。プラシーボかも知れませんがね笑
使用頻度の低いオールドレンズを間引くことも多々ありますが、経験上ライカは最後まで残しておいた方がいいですね。
以上【LEICA SUMMICRON-R 50mm F2(ROM)】のレビューでした。
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