【改造レンズ】FLASH FUJICA/FUJINON 38mm F2.8 for Eマウント

あまりの猛暑続きで屋外撮影どころではないので、
既製のオールドレンズでは飽き足らずに改造レンズの製作に挑戦してみました。

 

 

改造レンズ第一号は1976年に発売されたコンパクトカメラ

【富士フイルム FLASH FUJICA/フラッシュフジカ】です。

搭載レンズは「FUJINON 38mm F2.8」当時のコンパクトカメラに多く採用されていた“テッサー型”の準広角レンズです。小型軽量で製造コストに優れ“しっかり写る”ことが特徴。

機種に関して特にこだわりはなく、めぐり合わせで入手したものだが一応改造レンズに使う条件として
・格安ジャンク品(これ一番重要)
・レンズ鏡胴をそのまま流用可能
・ピントリングがあるMFカメラ
などを基準に選んだ。

手元に来たフラッシュフジカは酷い電池の液漏れがありカメラとして完全に再起不能。だが幸いなことにレンズは非常にキレイなままでした。カビの発生しない環境で長年放置されていたことが想像できますね。

と言っても、このままではオブジェとなるか廃棄されるかの運命しかありませんからミラーレス用の交換レンズとして有効活用させてもらいます。改造失敗したらそれこそゴミ同然になってしまうリスクはありますが(笑)

 

FLASH FUJICA Eマウント化

Flash fujica-Fujinon 38mm F2.8

ジャン! いきなり完成形です。

見切り発車と行き当たりばったりで進めたので製作過程の写真は一切ありません(笑)
フラッシュフジカ本来の姿が気になる人は画像検索でお願いします。

カメラ本体以外に使用したパーツは
・ガラスを取り外した保護フィルター枠
・ライカL39⇒SONY E マウントアダプター
程度です。

コンパクトカメラはレンジファインダーと近いフランジバックなのとヘリコイド量に余裕があったので無限遠合わせは想定より苦労することはなかった。それよりもパーツの隙間からの光漏れに対策に難儀した。

 

Flash fujica-Fujinon 38mm F2.8

α7IIIに装着するとこんな感じ。パンケーキレンズには及ばないが、非常にコンパクト。

レンズ鏡胴にはプラパーツも多用されているため非常に軽く、重量は「約96g」に仕上がった。所有しているフルサイズ対応レンズの中では最軽量かも。

アダプターとの接合部など実用上の強度は確保出来ているはずだが、レンズ交換時はアダプターの根元を持って着脱操作することが厳守。

Flash fujica-Fujinon 38mm F2.8

レンズ前面から。
Eマウントの外周よりも小さいことが分かります。

フィルター径は「46mm」CONTAX G用のレンズフードなどが流用できます。

Flash fujica-Fujinon 38mm F2.8

最短撮影距離は「0.9m」だがピントリングのストッパーを少し削ると5cm程度短縮できた。

本来操作出来ない絞り羽根はピントリング下のASA(ISO)設定リングを改造流用して操作可能にした。しかしASA25~50程度の回転角しかなくかなりアバウトな操作感。

まぁ場合によっては固定絞りか絞り除去も考えてたので使えるようになっただけ上出来です。

Flash fujica-Fujinon 38mm F2.8

世代によってはこの山や人物のマークに懐かしさを感じる人もいるのではないでしょうか。
フラッシュフジカのレンズには一応距離目盛はあるものの、ピント合わせは目測式の「ゾーンフォーカス」で行います。

開放ジャスピンが狙える一眼レフと違い、露出も絞り値もカメラのプログラム任せ、多少のピンボケでもまぁオッケーな、おおらかなカメラです。

ピントリングはゾーンフォーカス4つのマークごとにクリックが設けられていて、カチカチした感触がチープだけど妙に可愛げのある操作感。
もちろんミラーレスで使用すればピント拡大やピーキングを使って厳密なピント合わせが可能。

 

Flash fujica-Fujinon 38mm F2.8

マウント側から。少し絞り込んだ状態です。
一眼用交換レンズでは見慣れない奇妙な絞り形状ですが、これは普及コンパクトカメラではポピュラーな「ビハインドシャッター式」と言うもので、シャッター幕と絞り羽根を兼ねた機構。名前の通りレンズ後玉よりも後方に設けられるのが特徴です。

何となく「あぁそれ、ビハインドシャッターね」ってサラッと言ってみたいものだが、そんな機会はないなw

マウント内側は内面反射対策で塗料を塗りたくったので真っ黒です。ワザと引っ掻いたりしなければ塗膜が剥がれることはありません。

反射防止塗料には「アクリルガッシュ・ジェットブラック」を使用しました。光学専用ではありませんが塗布性、耐久性に優れ中国製の安物マウントアダプターなどの反射軽減にも使えます。何よりも安価なのがイイ。

私も他所から知った口ですが、カメラ用品に使っている人も割といますので検索してみると良いですよ。

 

素人がコンパクトカメラの固定レンズを摘出して交換用レンズとして一応の形に出来ただけでも結構達成感はあるのだが、結局は使わないことには意味がありません(笑)

実際に撮影してみて初めて改造成功か否かが判明しますからね。
レンズ外観はここまでです。ありがとうございました。

【改造レンズ】FLASH FUJICA/FUJINON 38mm F2.8 作例


 

 

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