【改造レンズ】α7III×YASHICA ELECTRO 35MC 実写レビュー

フィルムコンパクトカメラ【YASHICA ELECTRO 35MC】の搭載レンズ「YASHINON-DX 40mm F2.8」をライカMマウントに改造したので実写レビュー

 

スナップに最適。コンパクトカメラレンズ

レンズ外観レビューは以下のリンク
【改造レンズ】YASHICA ELECTRO 35MC for ライカM

Adobe LightroomでRAW現像 周辺光量、歪曲、色収差の補正はしていません。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

40mmと言う画角は少し広めの標準レンズで
私の標準レンズとしてエースになりつつある「MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2」と被るが、両方使いたくなるのがレンズ沼w

レンズ外観レビューではAFアダプター「LM-EA7」で使うと書きましたが、相性の問題かどうもピント精度が不安定で信用ならない。今回はコシナクローズフォーカスアダプターでMF撮影しています。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MCF2.8 開放絞り、逆光で撮影

おぉ…マリア像に神々しい光輪が。ちょっとありがたい雰囲気になりました。

逆光耐性はご覧の通りでフレア、ゴーストが顕著。リング状のゴーストは開放のみ出る。

まぁ好き好んでオールドレンズ使う人はこれに文句は言わないでしょ笑

α7III-YASHICA ELECTRO 35MCヘリコイドアダプターを使ってレンズ仕様の最短0.9mを超えて近接撮影。
デジタルで撮れること自体がそうだが、こうしてオリジナルのエレクトロ35MCでは不可能なことを実現できるのが改造レンズの魅力。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MCF11

大阪 京橋 以下で簡単に解像チェック

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC中央部


α7III-YASHICA ELECTRO 35MC
右下周辺

中央部は良好な解像度。周辺は色収差が少し出るが文字なども確認できる。決して均一な画質ではないが、CMOSセンサーとの相性による像面湾曲の影響は思ったよりも少ないようだ。周辺画質は以前改造した「FLASH FUJICA」のレンズよりも優秀と言える。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MCF2.8

背景ボケはザワザワで二線ボケも発生。元々ある程度絞って使う目測式のカメラなのでボケの良し悪しを評価するレンズではないと思う。テッサー型搭載のコンパクトカメラはだいたいこんなもんかなと。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

玉ボケテスト 先ほどの二線ボケや4群4枚の変形テッサー型であることから、バブルボケを期待していたがそれには至らないようだ。周辺の玉ボケは崩れやすく、そもそもボケ量自体は少ないレンズ。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC玉ボケ拡大

レンズ内の清掃しきれなかったゴミか何かが写り込んでいる。貼り合わせのないレンズ構成なのでバルサム切れの心配はないのだが、どうしても分解できない箇所があり薄クモリとこのような異物が残ったまま。通常撮影でほとんど影響ないが、改造工程で唯一残念な点だ。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MCなぜ飲み屋街にこんな人形が?こえー

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

エレクトロ35MCを改造素材として選んだ最大の理由は、通常の交換レンズと同じ目盛付きの絞りリングがあること。

そして目論み通り、操作性に関してストレスは全くなく改造レンズであることを忘れるほどだ。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC歪曲テスト

むむ、廉価機のレンズとは思えぬ優秀さで補正は全く必要ないレベル。
一つ上のアーケード内の写真でも歪みは見られなく、このレンズの光学性能において最も誇れるポイントかも知れない。

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

α7III-YASHICA ELECTRO 35MC

街並みスナップは夕景で〆るのがイイね。このレンズでは夜景は難しそうですし。

 

まとめ

正直言って改造レンズは作り上げた時点の達成感である程度満足してしまうのだが、このレンズは十分に実用レベルだ。

シルバー鏡胴の見た目もお気に入りで、なかなか愛着の湧くレンズとなりました。

以上【α7III×YASHICA ELECTRO 35MC】の実写レビューでした。


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