フィルムコンパクトカメラ【YASHICA ELECTRO 35MC】の搭載レンズ「YASHINON-DX 40mm F2.8」をライカMマウントに改造したので実写レビュー
スナップに最適。コンパクトカメラレンズ
レンズ外観レビューは以下のリンク
【改造レンズ】YASHICA ELECTRO 35MC for ライカM
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正なし
40mmと言う画角は少し広めの標準レンズ
私の標準レンズとしてエースになりつつある「MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2」と被るが両方使いたくなるのがレンズ沼 笑
レンズ外観レビューではAFアダプター「LM-EA7」で使うと書きましたが、相性の問題かどうもピント精度が不安定で信用ならない。今回はコシナクローズフォーカスアダプターでMF撮影しています。
F2.8 開放絞り、逆光で撮影
おぉ…マリア像に神々しい光輪が。ちょっとありがたい雰囲気になりました。
逆光耐性はご覧の通りでフレア、ゴーストが顕著。リング状のゴーストは開放のみ出る。
まぁ好き好んでオールドレンズ使う人はこれに文句は言わないでしょ笑
ヘリコイドアダプターを使ってレンズ仕様の最短0.9mを超えて近接撮影。
デジタルで撮れること自体がそうだが、こうしてオリジナルのエレクトロ35MCでは不可能なことを実現できるのが改造レンズの魅力。
以下で簡単に解像チェック
中央部は良好な解像度。周辺は色収差が少し出るが文字なども確認できる。
決して均一な画質ではないがCMOSセンサーとの相性による像面湾曲の影響は思ったよりも少ないようだ。周辺画質は以前改造した「FLASH FUJICA」のレンズよりも優秀と言える。
背景ボケはザワザワで二線ボケも発生。元々ある程度絞って使う目測式のカメラなのでボケの良し悪しを評価するレンズではないと思う。
テッサー型搭載のコンパクトカメラはだいたいこんなもんかなと。
玉ボケテスト 先ほどの二線ボケや4群4枚の変形テッサー型であることから、バブルボケを期待していたがそれには至らないようだ。
周辺の玉ボケは崩れやすく、そもそもボケ量自体は少ないレンズ。
レンズ内の清掃しきれなかったゴミか何かが写り込んでいる。
貼り合わせのないレンズ構成なのでバルサム切れの心配はないのだが、どうしても分解できない箇所があり薄クモリと異物が残ったまま。
通常撮影でほとんど影響ないが改造工程で唯一残念な点だ。
なぜ飲み屋街にこんな人形が?怖い…
エレクトロ35MCを改造素材として選んだ最大の理由は、通常の交換レンズと同じ目盛付きの絞りリングがあること。
そして目論み通り、操作性に関してストレスは全くなく改造レンズであることを忘れるほどだ。
歪曲テスト
むむ、廉価機のレンズとは思えぬ優秀さで補正は全く必要ないレベル。
一つ上のアーケード内の写真でも歪みは見られなく、このレンズの光学性能において最も誇れるポイントかも知れない。
街並みスナップは夕景で〆るのがイイね。このレンズでは夜景は難しそうですし。
まとめ
正直言って改造レンズは作り上げた時点の達成感である程度満足してしまうのだが、このレンズは十分に実用レベルだ。
シルバー鏡胴の見た目もお気に入りでなかなか愛着の湧くレンズとなりました。
以上【α7III×YASHICA ELECTRO 35MC】の実写レビューでした。
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