【CARL ZEISS JENA II 24mm F2.8 MC MACRO】のフィルム実写レビュー
ツァイスイエナ印の日本製 広角単焦点をフィルムで味わう
ボディ:Voigtlander Bessaflex TM
使用フィルム:FUJICOLOR SUPERIA PREMIUM 400
Nikon ES-2でデジタイズ後、Lightroom+Negative Lab Proで書き出し
ZEISS JENAブランドの24mm単焦点。その実態は「COSINA 24mm F2.8 MC MACRO」のOEMレンズであることはBessaflex TMのレビューで紹介済み。
今回はこのレンズのみでフィルム1本撮り切りました。
同時に標準レンズも持って行こうか考えたけどスクリューマウントのレンズ交換は手間なので次回以降に持ち越し。
正直言って特筆すべき長所を持ったレンズではなく、絞っても四隅に甘さが残る画質とか風景撮りには向かない感じでしょうね。
アダプターで様々なレンズ遊びが出来るミラーレスだと没個性となり積極的に使わないかな…と言う印象。
そんなレンズを選んだ理由はBessaflexとのバランスの良さ。標準レンズと同等のコンパクトサイズでスナップ撮影との相性はすこぶる良好。
描写自体も安定したコントラストで全体のまとまりが良い。マルチコーティングのおかげかカラーバランスも優秀で色合いはハッキリ出る印象。
何気にフルマニュアルの機械式一眼レフでフィルム撮影したのは今回が初めて。
AE制御のカメラと比べマニュアル露出の操作が煩わしく感じるかと思ったが、別にそんなことはなくサクサク撮れてむしろ楽しいくらいでしたね。
これはISO400のフィルムで露出範囲に余裕があったことやシビアなピントを求めない24mmであったこと。
何よりベッサフレックスの軽快な使い心地がフルマニュアルの苦手意識を払拭してくれましたね。
開放で近接撮影した写真。ボトルのラベル文字は十分にシャープ。大きめの周辺光量落ちも良い雰囲気です。
これはさらに接近して最短距離0.19mのカット。ボケ味も程よくいい感じ。
手ブレ覚悟の低速露出でしたがベッサフレックスの軽いシャッター動作で失敗なく撮れました。
24mmのみでじっくり撮る機会はなかったけど感覚的には28mmとさほど変わらず使えます。
今回の写真も28mmですと言われたらそう見える画角ですからね笑
ただ広角特有のパースが目立ち始める画角なのでアングル次第では悪目立ちすることもある。
気になるような歪曲収差もなく良好に補正されています。
まとめ
個人的に街角スナップには35mmがベストと思っていたが24mmもなかなか歩留りが良くて新鮮な使い心地だった。
M42レンズは所有数も少なく積極的に導入する予定も余裕もないのでBessaflexの常用広角レンズはこれに決まり。
まあOEMレンズなのでこれがツァイスの写り!みたいな感動はないけど個人的にネガフィルムでこの写りなら全く問題なしです。
何より一眼レフの光学ファインダー越しの広い視界が気持ち良く、撮影が楽しくなります。これはファインダー倍率が0.8倍以上のフィルムMF一眼レフだけが味わえる体験ですけどね。
今年はフィルム撮影の頻度を向上させることが小さな目標。ストックしてるフィルムの使用期限もそろそろ無視出来ない時期になってきました笑
以上【CARL ZEISS JENA II 24mm F2.8 MC MACRO】のフィルム実写レビューでした。
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