【広角対決!】SONY FE 12-24mm F4 G VS 広角単焦点3本 比較レビュー

先日購入した【SONY FE 12-24mm F4 G】は使うたびに実感できる高性能超広角ズーム。

次に気になるのは手持ちの焦点距離が被るレンズと比べると、どの程度描写に違いがあるかと言うことで実写比較してみました。

 

比較対象レンズ

今回比較するのは3本の広角単焦点


コシナフォクトレンダー ULTRA WIDE-HELIAR12mm F5.6 ASPH

CONTAX DistagonT* 18mm F4 MMJ

Canon EF 24mm F1.4 L II USM


12mm、18mmはオールドレンズだが、現行品のEF24mm F1.4 L II USMは父親が星空撮影に使っているものをちょいと借りました。FE12-24mmに対する本命のキラーレンズ。

撮影条件は以下の通り。

ボディはSONY α7III、三脚使用で同位置から撮影。ISO100固定。絞りは主にレンズ開放値、F4、F11で比較。

Adobe Lightroomでほぼ同パラメーターでRAW現像。各レンズ補正適用。
今回は周辺減光、歪曲、逆光耐性などの優劣は考慮せず解像度のみ比較。

 

VS.ULTRA WIDE-HELIAR12mm F5.6 ASPH

FE 12-24mm F4 G×UWH 12mm F5.6

マウントアダプターを装着してEマウント用に全長を合わせています。

2本を並べるとクラス最小サイズのFE12-24mmですらメタボレンズに見えてしまう。
フォクトレUWH12mmは初代のL39マウント版でフル対応の超広角レンズとしては驚異的なコンパクトさが魅力。これがII型になると67mm径のフィルター枠が追加されるので利便性と引き換えに多少大きくなる。

全景

※画像クリックで拡大。PCサイトでは矢印キー左右や、マウスホイール操作などで画像の切り替えが可能です。

若干歪曲の差があるものの、ほぼ同一の画角。
UWH12mmはα7IIで使用していた時は周辺のマゼンタ被りが付き物だったが、裏面照射型センサーになったα7IIIでは完璧と言って良いほど解消されている。

またホワイトバランスを揃えてもUWH12mmはマゼンタ寄りの色合いになった。これは次のDistagon18mmでも似た傾向で時代によるレンズコーティングの違いだろうか?

続いて以下のように3ヶ所を拡大してディテールを比較してみます。

中央

右下

左上

・FE12-24mm(12mm):開放から性能全開で中央、周辺は絞りによる描写の変化は少ない。F11で回折現象が少し出る傾向。

・UWH12mm:中央部は悪くはないが、FE12-24mmには劣る。周辺像の顕著な像流れは絞れば多少良くなるものの、解像不足は残る。

UWH12mmの周辺画質の低さはレンズとボディの相性の問題。
レンズ後玉がマウントから突き出るようなバックフォーカスが超短い一部のレンジファインダー用広角レンズに発生しがちで、デジタルカメラではレンズ本来の性能が発揮できないことがある。

この手の話ではことEマウント内径の小ささが取り沙汰されるが、実際はCMOSセンサー前面のカバーガラスに起因する像面湾曲が原因と言われている。Nikonのフルサイズミラーレス「Z7」ではα7系よりも薄いカバーガラスが使用され幾分か改善が見込まれるそうだ。

しかしα7IIIでもある程度絞り込んで使うならブログやSNSなどの個人趣味程度では十分実用レベルで、バックフォーカスが長い一眼レフ用のレンズではこの影響の心配はない。
この症状が発生するのは正直レンズ沼にドハマりした人間が手を出すレンズばかりで、普通に撮影を楽しむEマウントユーザーは特にナーバスになることもないでしょう。

さらにUWH12mmはEマウント専用に新規設計されたIII型があるので、古い型のレンズにこだわる必要もない。
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical III

 

VS.CONTAX DistagonT* 18mm F4 MMJ

 

Lightroom内には古いDistagon18mmのレンズ補正データがないので代用としてレンジファインダー用の「DistagonT*18mm F4 ZM」を適用したが微調整の必要も感じられない位ほぼ完璧に適合する。

全景

中央

右下

左上

・FE12-24mm(18mm):開放から均一で高画質。F11で12mm時と同様に回折が出始める。

・Distagon18mm F4:中央は開放から良好。F11で全体画質は上がるが、周辺は絞ってもFE12-24mmのF4には及ばない。

銘玉と言われたヤシコンの超広角単焦点も最新の広角ズームと比べると流石に性能不足が見えた。Distagon18mmも今となってはオールドレンズとしての味を堪能する往年の広角レンズ。と言うのが正しい楽しみ方と言える。

正直ここまでの比較は撮る前からある程度分かっていたので、次がガチ対決。

VS.Canon EF24mm F1.4L II USM

EF24mm F1.4L IIにSIGMA MC-11を装着すると2本の全長はほぼ同じに(FE12-24mmはフード固定式)

しかし重量は
「FE12-24mm:565g」
「EF24mm F1.4L II +MC-11:650g+125g」
と手に持った時の重量感は結構違う。EF24mm F1.4Lは重さと同時にレンズがぎっしり詰まった頼もしさも感じる。

全景

中央

右下

左上

・FE12-24mm(24mm):開放から均一で高画質。F11での回折の影響は他のズーム域より小さい。

・EF24mm F1.4LII:開放で中央はF1.4として見れば良好、周辺は精細ではなくコマ収差やパープルフリンジも一部確認できる。F4では中央はFE12-24mmを超えるが、周辺は少し劣る。F11になると全域でFE12-24mmを超え非常に高画質。

F4での比較ではFE12-24mmが画面の均一さでわずかに上回るが、EF24mm F1.4LIIは絞るほどにグングン画質が上がるレンズでおよそF8以降で逆転する。
ブログ容量の都合で画像縮小したが、Lightroom内で等倍確認すると単焦点らしい抜けの良さを感じ取れた。EOSボディでの作例も似た描写だったのでα7IIIでも特に差異はないだろう。絞りに余裕のある懐の深いレンズと感じた。

少し趣旨から逸れるがEF24mm F1.4LIIの大口径の被写界深度を活かした撮影はFE12-24mm F4には絶対出来ない芸当でMC-11との相性も抜群、開放でスイスイピントが合う。この辺りは「FE 24mm F1.4 GM/SEL24F14GM」との比較になるかな。EF24mm F1.4L II USM

 

まとめ

「FE12-24mm F4 G」は汎用性に欠く12mmスタートと言うことから少しイロモノ感があるが、ズーム全域で非常に安定した画質で信頼して使用できる。

F11程度で回折現象が出始めるのは絞り込むことが多い広角レンズではちょっと悩みどころだが、JPEG撮影なら回折低減処理が適用され、Lightroomでもシャープ処理を追い込めば気にならない程度までカバーできる。

まぁ~ぶっちゃけ回折現象なんて気にするよりも、超広角の画角を使いこなすことに神経を使った方が遥かに有意義。

以上、FE12-24mm F4 G VS 広角単焦点 比較レビューでした。


 

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