AFフィルムコンパクトカメラ【LEICA mini(ライカミニ)】のフィルム実写レビュー
気軽にライカの描写を楽しめるシンプルコンパクト
使用フィルム:Lomography Color Negative 400
Nikon ES-2でデジタイズ後、Adobe Lightroom+Negative Lab Proで書き出し。
カメラ外観レビューは以下
【ライカミニ】LEICA mini 外観レビュー
今回はISO400のフィルムを選んでみましたが、晴天日中だったので写真のほとんどはかなり絞り込まれています。
開放付近のレンズ性能を確かめたかったのだが、露出に余裕があればどんどん絞るプログラムオートなので仕方ない。
まぁコンパクトカメラでこの辺りの設定をコントロールしたいなら高級コンパクトになりますね。
下側のバラを前ボケにして撮ってみたが、思った以上にボケなかった。
ほぼパンフォーカスなので画面端のバラまでしっかり解像しています。線は太め?
赤い扉がペンキでベッタリ塗られたようなコッテリ色。
初使用となる「Lomography Color Negative 400」は富士フイルムやコダックなどの定番ネガフィルムと比べて明らかに高彩度+ハイコントラストですね。
シチュエーションによってはクドく感じる位かもしれませんが、パンチのある描写と高感度なことからコンパクトカメラ(特にズームレンズ)との相性が良いと思います。
日陰でも階調性は良いです。
「アサヒカメラ ニューフェース診断室ーライカの20世紀ー」では同時期のコニカ ビッグミニ /35mm F3.5との性能比較があり
AF精度対決は
遠距離:ライカミニ
中距離:互角
近距離:ビッグミニ
が優秀との結果。
レンズ性能についてはライカ自ら設計したエルマー35mm F3.5がひときわ優れており、開放から余裕のある画質で像面の平坦性も抜かりのないライカらしい思想が感じられる。と中々の高評っぷり。
AEはハイライトを抑えたややアンダー気味の傾向に思える。ニューフェース診断室ではポジフィルム向きの測光であると評されていた。
露出補正はなく(ライカミニIIは+2EVの逆光補正があるはず)フィルム感度の手動変更による簡易露出補正も出来ませんので、ハイキーな撮り方は難しいんじゃないかな。まぁプラカメに万能性を求めるのも全く野暮ですが。
建築物が入った写真を見ても、目立った歪曲はなく良好に補正されているようです。
雑に積まれた木箱の発色も鮮やか。
これはピントを少し外してしまっているのですが、錦鯉のカメラ目線がお気に入り。
まとめ
ライカのAFコンパクトカメラでは単焦点モデルは意外と少なく、3代続いたライカミニ、チタン外装のミニルックスとライカCMだけ。そうなれば初代ライカミニもチープなプラカメと言えど貴重な存在と言えます。
今回は使用フィルムの主張がやや強めで「ELMAR 35mm F3.5」の実力は一部分しか体感出来なかったかも知れない。
とは言えライカ エルマーに名前負けするような期待外れの性能ではないことは確かでしょう。
パンフォーカスで撮れば隅までキッチリ解像しているようですし、歪曲も目立たない。AF精度もスナップ撮影では不足を感じることもなく十分信頼出来ます。
これは是非とも手元に残しておきたいコンパクトカメラとなりましたね。
以上【LEICA mini(ライカミニ)】のフィルム作例レビューでした。
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