【PENTAX MZ-5N】と【Kodak ULTRAMAX400】のフィルム作例
動けばラッキーな高コスパのMZボディ
今回はPENTAXのフィルムAF一眼レフを使ってみました。

ボディ:PENTAX MZ-5N
レンズ:
smc PENTAX-M 28mm F2
smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8
smc PENTAX-FA 28-105mm F3.2-4.5 AL
こちらは全て格安ジャンク品で揃えたもの。
ボディの『MZ-5N』はマニュアル一眼レフを意識したスタイルで人気を博したMZシリーズ後期にひっそりと出たマイナーな存在。
スペックは上位機種の「MZ-3」に「MZ-5」のシャッター性能を持たせたもので、外観はMZ-3と同じ。シャッター最高速が1/4000⇒1/2000秒になりストロボ同調速度もMZ-5相当に性能が抑えられている。
まぁ普通に使う分にはMZ-3と同じ感覚で使えるでしょう。MZシリーズはとにかく“ちゃんと動く”ことが最重要なので笑
ジャンクコーナーの常連であるMZシリーズはミラー上がりっぱなしの故障品がよく打ち捨てられている。
それらは電源を入れてもウインウィンと頼りないモーターの音が鳴るだけ。ミラー駆動を制御する樹脂製ギアが経年劣化で割れてしまうのが原因だそうです。あとは内蔵ストロボのポップアップがダメになることも。
幸運にもこのMZ-5Nは快調に作動しますが、ある日突然ミラーが作動しなくなるのだろうか?流石に製造後約20年経って今さら樹脂ギアが割れるとは考えにくいが…まぁ壊れた時は寿命だと諦めます笑
数本のレンズはジャンク品でもそのまま使える美品だったり、簡単に清掃できる小カビがある程度でした。
フィルム作例
使用フィルム:Kodak ULTRAMAX400
Nikon ES-2でデジタイズ後、Adobe Lightroom+Negative Lab Proで書き出し
smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8

デジタル時代に発売されたマクロレンズだけあってフィルムでも抜群の描写性能だ。
現行の100mmマクロも同じ光学設計を引き継いでいるが、絞りリングが無いためフィルムと兼用する場合は旧タイプの方が使い勝手は良い。

ブルーの発色が特徴的と言われるULTRAMAX400は条件が良いとかなり濃いブルーが出る。


唯一残念だったのは、MZボディはこのレンズのクイックシフトフォーカスに非対応であったことだ。最初はレンズが故障しているのかと焦った。
ピントがシビアなマクロレンズには便利な機能なんだけど、レンズの方が新しいとこう言う制限も出てくるんですね。

シャッター速度に余裕がなくて、これはブレたなぁ…と思っていた写真も意外としっかり撮れていたり。
smc PENTAX-M 28mm F2

小型軽量で使いやすい「smc PENTAX-M 28mm F2」は開放から高コントラストで鋭いピントを結ぶ。
往年のMF一眼と比べ若干ファインダー倍率が低いMZボディでも、フォーカスエイドのアシストを活用すればMFのピント合わせは苦にならない。

F2と明るいので接写すればボケも十分に出せる。開放でのボケ味は周辺がやや騒がしくなる印象だ。


smc PENTAX-FA 28-105mm F3.2-4.5 AL

レンズ交換が煩わしくなった際にこれ一本でカバーする役目で持ち出したものの、普段から単焦点を数本使うスタイルなので使用頻度は最も少なくなりました。

このズームレンズの特徴として
・小型軽量
・標準ズームとしてそこそこ明るいF値
・インナーフォーカスで全長が変わらない
など使い勝手に優れているが、デジタル一眼レフで使われ始めると評判は散々なものになっている。
私もフィルム使用前にミラーレスのα7IIIで確認してみましたが、今の基準で見ると「んーやる気ある?」て位に周辺描写が悪い。
しかしいざフィルムで撮ってみるとデジタルで感じた粗は特に見えない。
これはデジタルセンサーとの相性の問題かフィルムの味の中に許容されしまうのか判断出来ないが個人的には十分使えるレベルだと感じた。
機機性の高いMZシリーズの標準ズームとして有力な一本かも知れない。
まとめ
私がメインで使うフィルム一眼レフはMFのCONTAXですが、AFとMFレンズが隔たりなく使えるPENTAX MZもなかなか好感触。特にFA Limitedとか付ければ最高でしょう。
プラマウントのMZ下位機種は流石に使う気になれませんが、動作品のMZ-3とかが運よく手に入ればラッキーだと思いますね。
以上、PENTAX MZ-5NのKodak ULTRAMAX400フィルム作例でした。
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