【超大口径】七工匠 7Artisans 75mm F1.25 レビュー

ライカMマウントの超大口径レンズ【七工匠/7Artisans 75mm F1.25】のレビュー

 

破格で買える大口径ライカMレンズ

今、中国の新興光学メーカーによる意欲的なレンズが賑わいを見せている。

特に超格安の大口径レンズがトレンドのようで、どれも単純なスペックだけ見れば信じられないような破格プライスだ。

その中で今回レビューするのは中国 深圳の光学メーカーの【七工匠/7Artisans 75mm F1.25】です。

これはライカの「NOCTILUX 75mm F1.25 ASPH」を露骨に意識したレンズで本家との価格差は30倍程度もある。もはやプアマンズノクチで済むレベルか?まぁ同じなのはスペックだけでレンズ構成も鏡胴サイズも全然違いますがね。

ノクチの安価な代替レンズとして人気のある50mmの超大口径はオールドレンズで事足りるので今のところ手を出すつもりはなく、75mmと言うライカ伝統の焦点距離には惹かれるものがあり海外のレビュー作例もボケたっぷりで好印象だった。

購入にあたって国内正規品よりeBayで個人輸入したら最安かな…とか考えつつ悩んでいたら美品の中古を見つけたのでそちらを入手しました。

【焦点工房:七工匠 7Artisans 75mm F1.25

マウントライカM
レンズ構成6群7枚
絞り枚数12枚
最短撮影距離0.8m
フィルター径62mm
全長×最大径72mm×69.5mm
重量600g

7artisans 75mm F1.25

鏡胴は金属製でパッと見は純正のライカMレンズそのもの。さすがに細部まで見比べると品質の違いは明らかだそうですが。

中国メーカーも「安かろう悪かろう」では生き残れなくなり年々向上する製品クォリティは目覚ましいものがある。粗悪なマウントアダプターもほとんど姿を消しましたね。

7artisans 75mm F1.25SONY α7III+LM-EA7

私の場合はミラーレスでの使用になるのでこの組み合わせになる。全体重量は1.2kg超えにもなるが、ライカMマウントなのでまとまりの良いサイズだ。

レンズの説明書を見るとEマウントユーザーはTECHART LM-EA7でAF使えるよ、みたいなことが書いてあった。確かにレンズの重量は「約600g」なのでLM-EA7の耐荷重最大700gには収まる。

しかしLM-EA7の内蔵ヘリコイドに負荷が掛かっているのは目に見えて分かるので、カメラバッグ内では別々にして収納しレンズの装着は現地で行う。撮影時もレンズに手を添えて負荷を減らすことを意識するようにしている。

7artisans 75mm F1.25レンズには色鮮やかなマルチコーティングが施されている。

フィルター径は「62mm」
鏡胴いっぱいに詰まった前玉は汚れやすく、触れると厄介なので保護フィルターは必須。

専用のレンズフードは特に用意されていないようだ。

7artisans 75mm F1.25MFレンズで重要なピントリングのトルクは全域スムーズで往年の日本製MFレンズと遜色ない。距離指標やローレットなどの彫刻も価格以上の丁寧な仕上げだ。

最短撮影距離は「0.8m」であるがLM-EA7のマクロモード時だと「約0.58m」まで短縮できる。

絞りリングのクリックは目盛り通りで中間クリックはありません。間隔が不均等なのは中国メーカーではありがちなもの。ちなみに本家ノクチはほぼ等間隔です。

7artisans 75mm F1.25絞り羽根は「12枚」と豪華でF2.8位までほぼ円形の絞り形状。

7artisans 75mm F1.25マウント部はカメラ製品には珍しいトルクスねじが使われている。バヨネットマウントの精度もガタつきなく良好。

独特の機能として「距離計連動アジャスト機能」があり、カムを固定するネジを緩めることでボディの距離計連動調整が行える。

製造時に高度な精度を必要とする工程をユーザーに委ねることでコストカットにも繋げているらしい。もちろんミラーレスで使用する場合は無関係な機能です。

7artisans 75mm F1.25付属のメタルキャップはメーカーロゴ入りのかぶせ式。質感は良いものの、フィルターを付けているとかなりタイトになるので別途フロントキャップを用意するのが無難。

 

実写作例

ボディ:SONY α7III+LM-EA7
Adobe LightroomでRAW現像

7artisans 75mm F1.25

今回は大口径レンズの強みを活かすべく、夜景スナップに持ち出してみました。絞りはF1.25かF1.4がほとんどです。

中央部拡大。中心は開放から割と解像する。特に中距離での描写がシャープだ。

街灯周りの強いカラーフリンジは仕方ないかな。Lightroomである程度除去できますが味として残しておきました。

7artisans 75mm F1.25

7artisans 75mm F1.25

周辺光量落ちはかなり大きく目立ちます。F5.6でやっと落ち着く感じ。コマ収差も盛大に出ますが、そう言う部分を欠点と捉えない人が使うべきレンズですからね。

7artisans 75mm F1.25

7artisans 75mm F1.25

7artisans 75mm F1.25玉ボケ内に年輪ボケは発生しません。

7artisans 75mm F1.25

LM-EA7とのAF精度は良好で中央以外でもピントは合いやすい。しかしレンズ繰り出し量の多い中望遠なので、大まかにMFでピント合わせをして最終的にAFで決めることになる。

7artisans 75mm F1.25

7artisans 75mm F1.25

7artisans 75mm F1.25

動物瞳AFの精度も問題ありませんでした。

7artisans 75mm F1.25

7artisans 75mm F1.25

LM-EA7のMFマクロモードでクローズアップ撮影。

近接撮影時は球面収差が一気に増大しソフトフォーカスな描写となる。ピント合わせ時に気を付けたいのが、コントラストと解像のピークに隔たりがあるのでミラーレスのピーキング機能はあまりアテに出来ません。

ピーキングが最も出るポイントより少し前ピンが解像のピークです。

にじみの中にもピントの芯があります。

 

まとめ

購入前は相当なじゃじゃ馬レンズかと思ってましたが案外普通に使える一本でした。とは言えオールドレンズと同様に趣味性が強く、活躍する範囲は限られそうですね。

また中望遠はオールドレンズでも優秀なものが多いので、現代レンズである優位性はあまり感じられなかった。

このレンズのメリットは何より現行品の適正価格で入手出来ることで、初期不良があればアフターフォローも受けやすい。私は中古品を購入しましたが、前オーナーがライカMで実際に使用していたとのことで信用しました。

次回は日中の撮影にも使ってみるつもりです。

以上【七工匠/7Artisans 75mm F1.25】のレビューでした。


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