【銘玉】CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ 外観レビュー

私のお気に入り【CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ】の外観レビュー

ヤシカコンタックスを代表する不動の標準レンズ

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

※Carl Zeissのレンズ表記は1.4/50が正しいと考える方もいるかと思いますが、当ブログでは焦点距離(mm)、開放値(F)で統一表記します。京セラ発行の当時のカタログなどを見ても特にこだわりはなさそうですしね。

【写真はレンズで決まる】【作品主義】など堂々たるキャッチコピーでプロ、アマ問わず支持されたコンタックス/ヤシカマウントのCarl Zeiss T*レンズ群の中で、不動の標準レンズとしてラインアップされていた単焦点レンズ。

「ヤシコンプラナー」と言えば、この50mmか【Planar T*85mm F1.4】が抜群の人気と知名度を誇ります。

マウントコンタックス/ヤシカ
レンズ構成6群7枚
最短撮影距離0.45m
絞り枚数6枚
フィルター径55mm
全長×最大径41×62.5mm
重量275g
販売時価格¥4,4000※

※1996年カタログ時

今回のレンズタイプは【MMJ】

MM・・・「Multi Mode」
J・・・「Japan/日本製」
を表しています。

このPlanar50mm F1.4にドイツ製は存在しておらずAEJ、MMJの日本製のみと言われており、MMJは生産ロットとしては新しい世代に入ります。

「AE/MM」「日本製/ドイツ製」などレンズタイプの違いはコンタックスのオールドレンズを入手する際に基本的なレンズコンディションの他に確認すべき必須項目の一つとなります。この辺りの話はネット上にいくらでも詳しい解説があるのでそれらを参考にしたほうが良いです。

レンズ外観

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

SONY α7IIIにマウントアダプターを介して装着。

一眼レフ用のレンズだが小型の部類なのでミラーレスのバランスを崩すことはない。むしろアダプターを介して全長が長くなったことで、ピントリングと絞りの位置が操作しやすい位置にあることが気に入っている。

α7IIよりもわずかにグリップが大きくなり全体的に剛性が増したα7IIIはCONTAXのレンズがより似合うようになったと思う。

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

ソニー純正のZeissレンズ【Sonnar T*FE 55mm F1.8 ZA】と並べてみると、ほぼ同等のサイズ。

時代、発売メーカーが違うZeiss標準レンズを一つのボディで使えるなんて素晴らしい時代になったもんですね。

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

フィルター径は「55mm」CONTAXの小型レンズは大半が55mm径で統一されている。

絞り羽根は6枚で緩い六角形。上の画像は「F2.8」まで絞り込んだ状態ですが、この辺りの絞り形状でAEとMMタイプの違いが一目でわかりますね。

初期のAEタイプは絞り形状がギザギザなことから「手裏剣」と比喩されています。

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

マウント側。T*コーティングが美しく、大きな後玉がいかにも多くの光を撮像面へ導きそうだ。

ここでもAEとMMを見分ける方法として「マウント爪」の金属部品の違いと、マウント外周にある「MM用認識ピン」の有無があります。

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

最短撮影距離は「0.45m」で標準レンズとして極々普通。

でもこれより古い標準レンズを使うと、この平凡な0.45mがとてもありがたく感じる笑

最小絞り値のF16がグリーンで着色されているのもMMタイプの特徴。

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

鏡胴の背面には製造国を示す「Lens made in Japan」の文字

CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ

純正フィルムボディ「CONTAX 167MT」に装着。当たり前だが一体感あります。

いつかフィルム撮影するかと思って入手したボディだがずっとお留守番。

しかしファインダー倍率0.82倍は現在のAF一眼レフでは味わえない迫力と見え易さだ。その視界で行うMFの気持ち良さは触っているだけでも楽しい。

CONTAXへの個人的な思い入れ

さて、この【CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4】が語られる際は、かなりの場面で“標準レンズの帝王と言われる~”と紹介されますが、

実際これはメーカー側(ヤシカ/京セラ)が発信元のキャッチコピーであり、決してどこかの著名なカメラマンがそう褒め称えたとかではありません笑

当時のカメラ雑誌など見ても「ごくごく平凡」「他メーカーとほぼ同一」と冷静な評価が多く、なんとも言えないギャップがあります。

ですが、基準レンズや原器とも言われた「50mm F1.4」は各社レンズラインアップでは欠かせない“看板レンズ”でもあるので決して手は抜けず高いレベルで性能が拮抗しているのも事実。

当時の各メーカー50mm F1.4のほぼ全てが「6群7枚」で構成される“変形ダブルガウス型”で、このレンズ構成が非常に完成度の高いものなんでしょうね。その後AF化され現行品として販売しているメーカーもあります。

CONTAX Planar T* 50mm F1.4
CONTAX Planar T* 50mm F1.4

私がCONTAXレンズについて気に入っている所は、何と言ってもツァイス主導で作られた製品クオリティの高さです。

使うほどに分かる快適な操作性(特に絞り操作は別格)と耐久性のあるレンズ鏡胴の作りの良さ。ツァイス自慢の多層膜 T*コーティングなどは同年代レンズの中でも特に優れていると感じています。

また、気持ちの問題ではあるけどツァイスレンズで撮る”と言う特別感は、撮影意欲を高めてくれるもので写真を楽しむ上では大切なことだと思いますね。

以上【CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ】の外観レビューでした。

実写レビューは以下のリンクなど

【オールF1.4】α7III×CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ 実写レビュー

SONY α7III×CONTAX Planar T*50mm F1.4 ちょい作例

LM-EA7でCONTAX Planar 50mm F1.4をAF化!



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