ライカMマウントの小型標準レンズ【MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2】の実写レビュー
抜群に軽快な標準ロッコールレンズ
使用ボディ:SONY α7III
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正なし
レンズ外観は以下のリンク
【標準】MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2 外観レビュー
M-ROKKOR 40mm F2の一番の特徴はウルトラコンパクトな外観ですが、実写ではコントラストの高さとコッテリめの彩度が際立っていると思う。
当時のカタログでの紹介文は「優れた解像力で開放よりシャープな画像。ややワイドな画角はスナップ、一般撮影に抜群の使いやすさ」とあり実際の評価も高い。
逆光耐性は1981年発売の国産レンズとしては少々力不足を感じるかも。
上の写真は強い半逆光で画面の半分以上にゴースト、フレアが出た。しかしレンズの角度を少し変えれば消える程度で、これはこれで日差しの暖かさが感じられて現代レンズには出せない演出。
オールドレンズ好きとしては欠点ではなく個性の一つとして活用したいポイント。
この写真で簡単な解像チェック 絞りは「F11」です。
中央部拡大
左上周辺拡大
うむ。可もなく不可もなく、特に驚くような性能ではないです。
個人的にはこれだけ写れば必要十分ですが、比較してみたいレンズは
「CONTAX G PlanarT*45mm F2(未所有) 」かな。
5mmの画角差はあるが共に4群6枚構成のダブルガウス型。昭和真っ盛りのロッコール40mmと21世紀目前のプラナー45mm、おそらくプラナー45mmの方があらゆる面で性能は良いでしょう。しかしアダプター関連の拡張性はライカMマウントのロッコール40mmが有利。
ヘリコイドアダプターで近接撮影。F2の割にはよくボケるレンズに思える。ボケ味はモッタリした感じでレンズの色ノリの良さとよく合う。
この少しザワつく背景ボケなんかは、いかにもダブルガウスって感じ。目立つグルグルボケは特になさそうですね。
やっぱりF2にしちゃボケは大きいような??
「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」があまりボケを強調できるレンズではないと感じていたので、より広角側でF値が暗いこのレンズの方が不思議とボケが大きい写真が撮れるのが意外。
個人的には中距離からのフレーミングがなかなかイイ感触で使いやすい。
まとめ
今回は手短な風景で使ってみたが描写性能には満足がいくもので、35mmか50mmで迷うならこの40mm一本で済ませても良さそうだ。ただより大口径を求めるなら話は別だが。
珍しい40mmの画角については35mm単焦点を久しぶりに使った時の「ム、ムズかしい…」と感じる苦手意識がなかった。まぁ気の持ちようかな笑
40mm画角を使いこなした時にはその前後の焦点距離もマスターしたのも当然かも知れませんね~ これは間違いなく銘玉でしょう。
以上【MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2】の 実写レビューでした。
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