【Nikon ES-2】自己流フィルムデジタイズの現像プロセス

【Nikon ES-2】でデジタイズ化したネガフィルムの編集方法をまとめました。

 

 

ネガフィルムデジタイズの現像プロセス

今回はフィルムデジタイズ、デジタルデュープなどと呼ばれる手法でフィルムをデジタル化するプロセスを自己流で紹介します。

デジタル一眼カメラで複写するこの方法は、安価なスキャナーを遥かに凌ぐ高画質でデータ化できることが一番のメリット。

デメリットは複数の機材準備が必要、最終出力までの手間でしょうかね。ポジフィルムやモノクロは比較的ラクなんですが、階調が反転したカラーネガフィルムは少々工夫が必要です。

nikon ES-2

私の現在の使用機材はこんな感じ。
ボディ:SONY α7III
レンズ:CONTAX Makro Planar T*60mm F2.8

アダプター類:
・SONY E⇒C/Yマウントアダプター
・67mm⇒52mmステップダウンリング
・M4/3用エクステンションチューブ No.3
・Nikon ES-2本体
・三脚

ES-2のネジ径は52mmなのでレンズから先はそれに合わせていく。
中華製 M4/3用エクステンションチューブはネジ径が52mmなので、撮影倍率を調節するのに使えます。

注意が必要なのはM4/3用だけがネジ径52mmで他マウント用のものは適合するフィルター径がないので使用出来ません。

また35mmフィルムだからボディもフルサイズである必要はありません。ただ私の機材事情ではフルサイズボディの方がデジタイズしやすいですね。

使用レンズ

ES-2は基本的に標準マクロ用に設計されており、100mmクラスの中望遠マクロだとワーキングディスタンスが長く、レンズ先端からの延長パーツがかなり必要になる。

Eマウントマクロレンズなら
・FE 50mm F2.8 Macro/SEL50M28
・SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art
辺りがデジタイズに向いているかと思います。

APS-C用の安価な「E 30mm F3.5Macro/SEL30M35」はどうでしょうかね?インナーフォーカスなのは◎だけど、今度はワーキングディスタンスが短すぎて扱いづらいかも。

まぁ~デジタイズのためにレンズを導入するのは経済的ではなく、ES-2は既にマクロレンズを持っている人向けのアクセサリーだと思いますね。

光源

フィルムを照らす光源は、高演色性ライトボックスや日中の屋外光などが一般的。

私は物撮り用撮影ボックス内の色温度5400KのLEDライトを使用。
ボックス内はまんべんなく光が回るので光量ムラは出ないし、フィルムに付着するホコリも抑えられる。

撮影設定


・RAW撮影
・カスタムホワイトバランス
・電子シャッター
・リモコンレリーズ
・手振れ補正/切

・絞り優先AE
・絞りF8
・ISO100
・露出補正0~-0.7


ホワイトバランスはオートはダメ。ネガの端などを写してカスタムWBを取得。
フィルムのオレンジベースを打ち消すために2500K辺りの設定になるはず。

露出補正は背面モニターにヒストグラムを表示させて露出のバランスを調節。
この設定でシャッタースピードは大体1/5~1/15秒程度になる。

そして意外な所に落とし穴がありました。それはシャッター方式の設定。

凡そのミラーレスで設定出来るシャッター方式は3種類あるが、
・電子先幕シャッター/入
・電子先幕シャッター/切
・電子シャッター(サイレント撮影)

結論から言うと“電子先幕シャッター/切”は使ってはいけません。三脚で完璧にブレを防止しても何故か他のシャッター方式よりも解像度が低下する。

原因は不明だが、メカシャッターによるカメラ内部の振動?そもそもレンズ先端にフィルムアダプター固定しているので手持ち撮影したとしても画像がブレることはないはずだ。

これはα7IIIだけの現象かもし知れないし、電子接点のないレンズを使っているからかも知れない。とりあえず今は電子シャッターに設定しています。

撮影したネガ画像。等倍撮影ではなく多少の余白を残しておく。どうしても微妙な傾きが出るので角度補正+トリミングでカバーする。

また解像度に優れたマクロレンズでも画面隅の画質は少し落ちるので、それを避ける為でもある。

 

LightroomでRAW現像

以降はPC内での作業です。LightroomでRAW画像を開く。

この段階で特に調整する箇所はないです。WBを微調整しても良いけど、カスタムWBで大体は適正値になるので結果にそれほど影響しません。

またネガポジ反転のテクニックとして、トーンカーブを反転させる方法もよく見られますが、RGBのカーブをそれぞれを細かく調節するのが難しくて諦めた。

私にはPhotoshop Elementsでの外部作業が最も効果的な方法となった。

「他のツールで編集」⇒「Adobe Photoshop Elements Editorで編集」で外部編集へと移行。その際に新たにTIFF画像が生成され、元のRAW画像には外部編集の結果は適用されません。

Photoshop Elementsの外部編集

Photoshop Elementsの編集画面。

私が使っているのは型落ちのPhotoshop Elements12です。高解像モニターに対応していないので文字やアイコンが極小表示なのが難儀。

また上位ソフトのPhotoshopでもそれほど作業内容は変わらないはずです。と言うよりPhotoshopがあれば絶対そちらを使うべき。

初めに行うのは「フィルター」⇒「色調補正」⇒「階調の反転」でネガポジ反転。すると一気にカラー写真らしく。この反転させる瞬間が面白い。

しかしコントラストが低くパッとしないので階調を調節します。

「レベル補正」を開いてヒストグラムを確認。左側のシャドウがガラ空きなのが分かります。

両端のシャドウ▲とハイライト△をヒストグラムの山の端まで詰める。

右端のオーバーしている山は画像の余白部分の白トビなので無視して良い。画像にメリハリが出ました。ヒストグラムも概ね均等。

次に行うのは、
・自動レベル補正
・自動カラー補正
でこれらは画像によって補正加減が変わります。

基本的には「自動レベル補正」⇒「自動カラー補正」で大体は上手く行く。

一度の自動カラー補正で色調が整わない場合は複数回適用する。何回適用しても色被りが目立つ場合は、自動レベル補正のみにしておく。

Photoshop Elements内での作業はあくまで【下処理】であり、最終仕上げはLightroomであることを意識する。

変換・トリミング

これはちょっと拒否反応がある人も居るかも知れませんが、
「イメージ」⇒「モード」⇒「8bit/チャンネル」でカラー情報を14bitから8bitに変換します。

主な目的はファイルサイズの肥大化を避けるため。
今回の作例ファイルサイズだと
・オリジナルRAW:46.8MB
・TIFF 8bit LWZ圧縮:29.6MB
・TIFF 圧縮なし:125MB

圧縮なしの125MBはいくら何でもデカ過ぎ。

8bit圧縮と圧縮なしで画質比較してみましたが、取り立てて画質劣化は感じられなかった。最終出力が縮小したJPEGなら特に気にする必要はないかも。

ただ、力作をプリントするなら圧縮なしがイイと思います。

そして「回転」⇒「角度補正して切り抜き」

これで水平に角度補正しつつ余白部分を自動トリミングしてくれます。
この項目は8bitに変換しないと選択できない。

トリミング後。後は画像を保存してLightroomでの作業に戻ります。

ちなみにLightroomを通さず、直接ElementsでRAW画像を開いてこれらの編集を行うと何故か色調が崩れた画像になってしまう。

 

最終調整~書き出し

Lightroomでの最終調整は特にコツはなく、各々のセンスでどうぞって感じです。感覚としては基本補正パネルよりトーンカーブの方が調整しやすい。

後は縁のトリミングやネガに付いたゴミのスポット修正など。

上:調整前 下:調整後

 

JPEG書き出して完了。この写真は撮影時の条件が良く、デジタイズで扱いやすいネガでした。

オマケでこちらはLightroomプラグイン「Negative Lab Pro(体験版)」で書き出した同一写真。ややコントラストが高くカッチリした印象になった。

まぁ~どちらが良いかは各人の好みでしょうかね。

有料プラグインなだけあって、調整項目が豊富で使い勝手は優秀。慣れたらこれが一番簡単かも知れない。価格は$99なので購入には至っていない(ケチです)がもしセール期間とかあったら検討してもイイかもね。

体験版なら12枚まで出力できるので試してみても損はない。

Negative Lab Pro:プラグインページ

 

まとめ

どうでしょうか?こうして文字と画像で説明すると、長ったらしくて面倒臭い印象ですが笑 普段からデジタル一眼のRAW現像する人なら直ぐに慣れるはず。

個人的には今では贅沢な道楽とも言えるフィルム撮影なので、一枚一枚を長く楽しみたいと思っている。

まぁ、お店におまかせのデータ化の手軽さに比べたら非効率でしかありませんがね笑

今の目標は業務用スキャナーと遜色ないクオリティを安定して出すことです。それでES-2の購入金額の元を取るw

以上。ネガフィルムのデジタイズプロセスでした。


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