VoigtlanderレンズとフジカラーSUPERIA PREMIUM 400の実写レビュー
フジカラーで写すフォクトレンダーレンズの描写
ボディ:ZEISS IKON ZM
レンズ:
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM
Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P VM
使用フィルム:FUJICOLOR SUPERIA PREMIUM 400
Nikon ES-2でデジタイズ後、Lightroom+Negative Lab Proで書き出し
今回のフィルム撮影は2本のコシナフォクトレンダーVMマウントレンズを選択。
共にフィルム撮影で使うのは初めて。オールドレンズではなく現行レンズなので整備不良などの心配はなく現代基準の光学設計とマルチコートでヌケの良い描写になったと思う。
アポランター50mmはデジタルのライカM10-Rで使うために導入した標準レンズ。
M10-Rでも既に何度か撮影に持ち出しているのですが、どうにも実写レビューとしてまとまった写真が揃わない状況にあります。
原因は撮影者の技量そのもの。【フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ】とコシナ自身が謳う通り開放から画面全域で恐ろしく高画質。
それ故に一点狙ったピント以外にも被写界深度内に入れば画面隅でも容赦なく結像するので写真をパッと見た時の視線がちょっと散漫になる印象がある。
被写体次第ではそれが極上の写りとなり得るが、ある程度ボケも写し入れて立体感を出したいのなら構図作りは一層意識が必要となるでしょうね。所謂マイクロコントラストは抜群なので開放F値以上のボケ感、立体感を出すことは可能。
ライカM互換のVMマウント版はフィルム撮影に使える唯一のアポランター50mmなのである意味貴重なのかも知れない。
まあネガフィルム程度だと完全にオーバースペックだと思うのですが。
水面を背景にすると何か凄く濃いブルーが出ました。完全に肉眼を超えた記憶色です。
画面上にあるオレンジの色ムラっぽいのは何だろう。
カラースコパー21mm F4Pは外付けファインダーを装着して構図を確認。
ほとんど遠景のパンフォーカス撮影なので二重像を使ったピント合わせは不要だ。
ミラーレス使用時 で目立った周辺光量落ちはフィルムでも健在ですね。周辺画質も特段の差はないように見える。
フジカラーのISO400ネガフィルムは今回使用の「SUPERIA PREMIUM 400」より逆輸入版の「SUPERIA X-TRA 400」の方が入手性やコスパは優れているでしょうね。
PREMIUM400はメーカーが一時受注休止したり供給が不安定。店頭で見かけることもごく稀だ。
このフィルムは2年近く前に店頭で使用期限間近の値引き品を見つけて冷凍庫で保管していたもの。まあ期限切れではあるけどこの程度なら劣化は全く気にする必要はない。
まとめ
言い訳にもなるけど今回は冷凍保管していたフィルムの消費目的と言うこともあって歩留りは正直良くなかった。
もうちょっとアポランターの実力を引き出した写真が撮れると良かったんですがね。
レンズ交換式カメラでもこれと決めたレンズ1本で勝負するべきなのかも知れません。
以上、フォクトレンダーレンズとフジカラーSUPERIA PREMIUM 400の実写レビューでした。
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