オリンパスの広角単焦点【OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5】のレビュー
ZUIKO 28mm F3.5は人気随一
「OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5」とてもコンパクトでF値が少し暗い広角単焦点。
これは父親の所有レンズなんですが、OMボディを処分した後でも残されたレンズです。売ってもどうせ二束三文だからとか。
悪くないレンズやで。と言うのでちょっと調べてみると、やたら世間の評価が高い。どうやら上位の28mm F2、F2.8を差し置いてOMレンズで一番人気の28mmらしい。
昔からF3.5の単焦点にハズレなし。なんて格言があるとか無いとか言いますからね。そう言えば「ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5」も小さくて良く写るレンズでした。
マウント | オリンパスOM |
レンズ構成 | 7群7枚 |
絞り枚数 | 6枚 |
最短撮影距離 | 0.3m |
フィルター径 | 49mm |
全長×最大径 | 31×59mm |
重量 | 180g |
レンズ外観
SONY α7IIIにマウントアダプターを介して装着。アダプターの長さを加えても、持ち前のコンパクトさは損なわれていません。
このスペックのオールドレンズではペンタックスの「SMC Takumar 28mm F3.5 (M42) 」が最もポピュラーだが、それと比べるとかなり小ぶりなレンズです。
フィルター径はOMレンズ定番の「49mm」 絞り枚数は「6枚」
レンズコーティングは生産終了時までモノコート仕様だったようです。
この個体は先端がシルバー仕上げのいわゆる“銀枠”なので割と初期のロットかと思われる。(最初期はレンズ銘板がOM-SYSTEMではなく“M-SYSTEM”)
絞りリングは一段づつのクリックです。
ピントリングは∞~0.3mまでの回転角がとても狭いことが上の画像で分かると思います。他の広角レンズと比べてみるとより実感できます。
浅い被写界深度を操るようなレンズでもないので、サッと構えてサッと撮るのに最適です。小型軽量が得意のオリンパスなので鏡胴ヘリコイド設計に工夫があるのでしょうね。
実写作例
以下、α7IIIで撮影した写真を少し。
Adobe LightroomでRAW現像。周辺光量、歪曲、色収差補正はしていません。
絞りはF11
巷の評判通り開放から良好な描写ですが、周辺まで均一な画質を求めるなら絞り込む必要があります。まぁオールドレンズだし当たり前のことだけど。
以下ほぼ等倍拡大
右下拡大
左周辺拡大 線は細めで色収差も目立たず、周辺まで安定感があります。
開放絞り、最短距離 0.3mでの撮影。誇張のない大人しいボケですが、シャドウに締まりのある力強い描写をします。
これも絞り開放です。
このレンズ、モノコートだからなのか階調性がちょいと乏しいような気がします。上の写真はモノクロ+色のせでリカバリー。
特段気になる歪曲はなさそうですね。
まとめ
使用前は巷でいくら良い評価がされていても結局は廉価レンズなんじゃないの~?と言う印象があり、まぁそこそこ写れば上々かなと考えていましたが、予想以上に好印象で可愛らしいサイズ感も相まって愛着も湧きそうです。
しかしこのレンズ一本で撮れ!となれば手持ち無沙汰感は否めません。他のOMレンズのお供としてカメラバッグに入れても良いと思います。
以上【OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5】のレビューでした。
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