超大口径ヘキサノンレンズの開放描写を味わう
ボディ:SONY α7CII
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正なし
レンズ外観レビューは以下
KONICA HEXANON AR 57mm F1.2 外観レビュー

今回持ち出した「KONICA HEXANON AR 57mm F1.2 AE後期型」の描写は、同時期の国産のF1.2標準オールドレンズ群と比べても、特筆するほどの違いはないように見えました。
過渡期の光学設計で粗を探せばいくつかあるものの、総合的に破綻なく扱いやすい部類だと思います。
近いスペックなら「MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2」の方がピーキーさはあると思いますね。

戦後から70年代あたりの国産レンズの光学設計「過剰補正型/オーバーコレクション」による特徴のひとつとして、背景ボケに2線ボケが目立ちやすくザワザワとしたものがあります。
反面、前ボケは滑らかなのでアクセントとして取り入れやすいです。

今回の作例では遠景の絞り込んだ写真は載せていませんが、絞り値ごとの画質変化は標準ダブルガウス型として模範的な傾向です。
中心はF2.8で解像ピーク、周辺はF5.6以降から明瞭になり、F8では目を見張るほどの均一性を描きます。

カラーバランスに偏りは見られずニュートラルな発色です。
これはアトムレンズ不使用で黄変のない後期型の特徴と言えるかも知れません。


絞り開放ではハロを纏ったソフトな描写を持ちつつ、ピントの芯は存在しています。α7CIIの凡庸な背面液晶やEVFでもピント合わせは難なく行えました。

焦点距離57mmは標準レンズとして画角の狭さを感じることはあります。フレーミングには圧縮効果も意識して周囲を切り詰める方向が良いかも知れません。

被写体はニャンコですが撮影距離はポートレートの距離感です。

逆光シーンでF1.2とF2を上下に並べました。
開放では盛大なゴースト・フレアが画面中に現れ、これぞオールドレンズと言ったところ。
F2では左側のゴーストはクッキリそのまま、画面の解像コントラストは向上し個人的に好みのバランスです。


LEDライトでの玉ボケチェック。フィルター径62mmからなる大きな前玉の作用なのか、口径食はそこまで強くなさそうに見えます。

まとめ
今回は「KONICA HEXANON AR 57mm F1.2」を使った撮影結果に満足できるものでしたが、
始めに書いた通り、各メーカー揃い踏みのF1.2標準オールドレンズの中で、使い分けが効くほどの個性を挙げるのは難しいところです。
よく言えば、当時の一流メーカーと比べても遜色のない描写性能を持ち合わせているとも言えます。
個人的には、撮影モチベーションに影響する鏡胴デザインやサイズ、ピントリングや絞りリングなどのフィーリングが好みなので使っていて楽しいレンズでした。
以上【KONICA HEXANON AR 57mm F1.2 AE後期型】の実写レビューでした。

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