【Lensbaby Twist60/60mm F2.5】の実写作例レビュー
ぐるぐるボケの大本命レンズ!
ボディはSONY α7III AdobeLightroomでRAW現像
絞りは記載のない限り「開放F2.5」
レンズ外観レビューは以下
【ぐるぐるボケ】Lensbaby Twist 60 外観レビュー
いきなりですが【Lensbaby Twist60】が如何にぐるぐるボケを出すために作られたレンズとは言え、何を撮ってもグルグルになる訳ではないです。
要点はグルグルが出るオールドレンズと一緒で「絞り」と「カメラ-被写体-背景」の距離がポイント。
絞りは基本開放で、コツがいるのは背景との距離。良さげな被写体を見つけても背景が微妙だったり、その逆も。まぁその辺りのピーキーさを楽めるかどうかで好みが分かれるでしょうね。
レンズベビーは日本語の情報が少なく、作例豊富な公式HPを参考にしている。
【Lensbaby.com:STEP BY STEP GUIDE:TWIST 60】
英語ではぐるぐるボケを“Twisty Bokeh”とか“Swirly blur”って呼んでいるようですね。
カメラと被写体の距離は「約0.6m」被写体と背景は「2m以上」がコツのようです。カメラはより近く、背景はより遠くです。
これはグルグルが不十分だった例。背景の距離は十分にあったが、テクスチャーが弱かったのだろうね。
またクセボケレンズ全般に言えることだが、一眼レフの光学ファインダーよりもライブビュー撮影、ミラーレスの電子ファインダーの方がピントの合わせ易さとボケ具合の鮮明度は断然イイ。
ところでTwist60はフルサイズでの使用を強く勧めます。例えば上の写真をAPS-Cにクロップしたとすると周辺のグルグルはスポイルされ、インパクトの薄い写真になります。
以前にα6000で使ってみたけど満足の行く結果は得られなかった。
海外サイトでHelios 44-2との比較があったが、ほぼ全ての状況でTwist60のグルグルが勝っていた。Heliosの美点は安価で入手可能なことでしょうね。
以下で絞りを変えて簡単に比較。
絞ってもグルグルは残るが開放と比べると物足りなさを感じる。
個人的にTwist60の絞りは玉ボケの口径食を整えたい時に微調整する程度がいいかも。
ぐるぐるボケが強く出るオールドレンズは開放描写が柔らかいものが多い中、Twist60は最新のぐるぐるボケレンズだけあって、開放から高コントラストでシャープな写り。これが被写体を一層浮き上がらせる。
ただし、シャープなのは中心部だけで周辺は絞っても流れっぱなしです。まぁそれがレンズベビーの思想でもあり、その辺りを楽しめる人向けのジャンルですよね。
開放逆光でフレア、ゴーストを出してみた。
レンズはマルチコートであるものの、逆光耐性はご覧の通り。しかし画質は破綻せず、絶妙な所で持ちこたえてる。虹色のゴーストも形が良く、演出の一つとして是非活用したい。
低彩度の渋めに仕上げる方が好みかも知れない。
これはグルグルは弱いけど、被写体が浮き立つ描写は60mm F2.5のレンズとは思えない。
まとめ
「Lensbaby Trio28」のTwist/28mmレンズと比べると遥かに使い勝手が良いTwist60ですが、早々思い通りに行かない所はやはりレンズベビーらしい。
Twist60を最も活かせるシーンは、撮影状況をコントロールできるポートレート向きでしょうね。実際ポートレートレンズみたいな位置付けで紹介されていますし。
被写体を探して撮り歩くスナップだと慣れが必要かも知れません。それでもレンズベビーの中では使いやすい部類に入るのかな?
Helios-44よりもっとグルグルが欲しい人や、ロモグラフィーのペッツバールは趣向的過ぎると思う人は試してみてもイイんじゃないでしょうか。ケンコートキナーのアウトレットではたまに在庫処分価格で出ていることもありますよ。
以上【Lensbaby Twist60/60mm F2.5】の実写レビューでした。
Lensbaby 単焦点レンズ twist 60 60mm F2.5 キヤノン EF用 レンズベビー光学系交換システム対応