ホームカメラレンズ【Artマクロ】SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art レビュー

【Artマクロ】SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art レビュー

【SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art】のレビュー

ミラーレス専用設計のシグマArtラインマクロ

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

そろそろEマウントボディで使用する中望遠マクロの買い替え時かなと思い

【SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art】を仲間入りしてみました。

昨今はズームレンズでもハーフマクロ程度は難なく撮影出来るようになり専用マクロの訴求力は確実に低下していると思われます。

直近ではパナソニック純正Lマウントの「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO」が常識を覆す圧倒的な小型化に成功したが他社がそれに追従するかは微妙な感じ。

純正マクロって滅多なことが無い限り更新されませんし2020年発売の当マクロレンズでも当分は陳腐化はしないだろうと言う思惑から導入した次第です。

SIGMA公式製品ページ:SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

シグマのDG DN Artレンズはこれが初めてでキタムラで新品購入したのも初となった。

割引サービス等利用すれば最安値となり店舗受取にすればネット価格のまま購入出来るのは全国チェーンの強みですね。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

α7IIIに装着。これで取り回しに優れるなんて言えたものではないが、全長不変のインナーフォーカスで見た目ほどのズッシリ感もなく案外苦にならない。

またα7III程度のボディサイズなら底グリップを追加した方がホールドが安定します。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

シグマMC-11を装着した『Canon EF100mm F2.8 L マクロ IS USM』と並べると全長差はあまりない。むしろMC-11なしだと一眼レフ用のCanonの方が短い。

とは言えこのサイズ差でもカメラバッグの収納性は改善したと感じますね。

シグマの発表時プレゼンなど見ると小型化や高速AFの追求より画質全振りとも捉えられるストイックな設計で現状この画角のレンズでは最高レベルに研ぎ澄まされた描写性能を達成している。

操作面ではピントリングはかなり幅広く設けられ駆動は電子式のバイワイヤとなっている。キヤノンは機械式フルタイムマニュアルフォーカスです。

無限遠から最短までの回転角が大きく鏡胴に距離目盛もないが、マクロ域の緻密なピント操作は良好。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
左:SIGMA | 右:Canon

参考程度に先の2本のレンズを絞り開放の同条件で撮影。ピント部の拡大比較です。

解像力に特段の差はなさそうだがCanonは若干の軸上色収差が出ているようだ。

EF100mm Lマクロも人気の衰えない銘玉で「これ以上の高性能は不要」と実感していたがシグマは最新設計だけあってさらに上のレベルに達しているようだ。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

同梱のフードにはちょっと分かりづらいけど前方にパーマセルテープを巻いてみた。

実践ではブレを抑える為にフードを様々な場所に当てて支持することがあったのでキズ防止の効果もあり正解でしたね。

実写作例

ボディ:SONY α7III
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正あり

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

今回は壮観なあじさい回廊が見頃の奈良県 長谷寺に訪れてみたが、参拝客の思わぬ混雑ぶりはちょっと想定外でしたね…

人の写り込みなく厳かな雰囲気で撮りたいなら早朝がベストだそうです。

そう言うことで境内の隅でじっくり撮っても邪魔にならない苔ばかり撮ってました笑

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

このレンズの評価をざっと見ると特にAF速度が遅いとの指摘が目に付くと思う。

確かにAF-Sだとウォブリングもあり瞬発力に欠けます。

とは言えレンズ移動量の多い等倍マクロならごく普通のAF速度で許容すべきレベルです。合わせて重要なAF精度には問題なくストレスは感じませんでしたね。

またAF-Cであればレスポンスはかなり向上するので画面中でAF可能なミラーレスでは静物でもAF-C設定が最適解だと思いますね。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

解像力については開放から写り過ぎる位の高性能ぶりです。

当然遠景も全く隙なし。絞りの役割は被写界深度のコントロール程度ですね。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

苔の森をうろつく極小生物

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

拡大すると益々奇妙な姿形で正体不明。

画像検索してみるとアミガサハゴロモの幼虫で間違いなさそう。お尻の綿毛がなんとも不思議ですね。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

湿っぽい日陰でニョキニョキ伸びていたこれはゼニゴケの破れ傘と呼ばれる繁殖器官だそうです。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

当初の撮影目的だった紫陽花は数枚撮る程度で終わり。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

縮小画像なのでディテールは損なわれてますがトンボの翅脈は超解像してます。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

帰りがけに遭遇したニャンコ

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

鈴付き首輪で飼い猫っぽいですね。不審者を前に警戒中です。

まとめ

明確なマクロ撮影を目的としない限り気軽に持ち出さないレンズとなりそうだが随一の光学性能は体験してみる価値あり。

鏡胴サイズやAF速度など抜きに光学性能だけ評価すると驚異的なバーゲンプライスと言えますね。もちろんビルドクオリティにも満足出来るものです。

購入決定前は高品位でコンパクトなIシリーズ「90mm F2.8 DG DN | Contemporary」とも迷ったけどこちらのマクロで結果良かったと思う。

フィルムデジタイズに使うマクロレンズもこちらに切り替えるのでEF100mm Lマクロは引退ですかね。MC-11で使うEFレンズもいよいよ無くなってきましたね。

以上「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」のレビューでした。





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