CONTAX G Planar T*35mm F2は難玉か

【Carl Zeiss CONTAX G Planar T*35mm F2】の作例レビュー

 

広角プラナーの気難しさを楽しむ

「CONTAX G Planar T*35mm F2」はコンパクトで質感も良く、ミラーレスに装着した姿も様になるお気に入りのレンズ。

【準広角】CONTAX G Planar T* 35mm F2 外観レビュー

しかし使う度に思い知らされる、気難しいレンズで扱い方が一向に分かりません笑

開放から実用性能で高評価だった「G Biogon28mm F2.8」「G Planar45mm F2」その間を埋める形で追加された準広角の「G Planar35mm F2」は明らかに異なる性格を持ったレンズ。

当時から開放は柔らかくて実用は数段絞るべき、と言う評価が多く、少なくとも銘玉との絶賛はないことは確か。そのクセ今の中古相場は高いと言う笑

ヤシコンレンズのほとんどを網羅したムック本「使うコンタックスレンズ」での批評はやや抽象的な内容で歯切れの悪い印象。

「オールドレンズ・ベストセレクション」のCONTAX Gの項には残念ながら収録されていない。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2F2

世評の通りF4以降の絞りで使えば安定した画質を得られます。

しかし、オールドレンズファンならそれで満足してイイのかと問いたくなる。

やっぱり開放絞りも積極的に使ってレンズの個性を楽しみたいでしょ。なので開放付近の写真が多めです。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2F2.8で苔を撮影。最短距離の仕様が0.5mなので被写体のクローズアップ撮影は得意ではありませんね。やっぱこの辺りはライカMマウントレンズの方がヘリコイドアダプターが使えるので便利。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2F2 普通なら絞りたい状況だけどもあえて開放。周辺減光はそれなりに出ます。
手前の燈籠にピントを合わせたので奥のお寺は軽くボケており立体感がある。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2F2 これぞガウスタイプのプラナーと感じさせる背景のボケ。
メジャーなプラナー50mmでは背景の処理は簡単な方だが、これが35mmの画角になるだけでやたらと難しくなる。

ボケ味にも好みが分かれそうで、同年代のレトロフォーカスタイプの35mmではここまで目に付くボケは出ないのではないかなぁ?絞りを変えてみても結局どれが最適だったのか、よ~分からん。

さてここで、このレンズのMTF曲線図を参考として載せておきます。レンズ取説からの一部スキャン画像です。

左F2 / 右F5.6

正直、私はMTF図からレンズ性能を完璧に理解出来ませんが、少なくとも中心画質重視で画面隅の画質は完全に捨てに行ってますねコレ笑

特に最近の高性能レンズのMTF図に見慣れていると、右の画面隅で急降下するカーブは結構衝撃的かも知れません。

過去に撮った写真を見ると確かに当てはまる気がしなくもないが、あくまで評価要素の一つとして捉えておいた方がオールドレンズは楽しめると思う。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2

とは言え、コンタックスGレンズの特徴と言える高コントラストでクリアな描写はプラナー35mmでも十分に堪能できます。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2

濁りの少ない階調性でRAW現像も素直に調整しやすい。

CONTAX G PlanarT* 35mm F2

CONTAX G PlanarT* 35mm F2

まとめ

「往年ツァイスレンズのリファイン」と言う目的も孕んだコンタックスGのレンズコンセプトを考えれば、

この何ともクラシカルな描写はツァイスが意図的に“狙った”ものではないかと思える…しかし実際に手にしたユーザー達の反応は相反する結果になってしまったと言うべきか。

当時の評価は微妙であったが、オールドレンズが身近になった今ではレンズの味わいを求めて興味を持つ人が増えているのではないかな。

ただし、やはり相場価格がネックなので無理をしてでも手に入れるレンズではないことは確か笑 ツァイスではなく「単焦点35mm」が欲しいなら他にいくらでもある。まぁなんだかんだで面白いレンズなので私は今の所は手放すつもりはありません。

以上【Carl Zeiss CONTAX G Planar T*35mm F2】のレビューでした。


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