【小型軽量&高画質】VILTROX AF 14mm F4 AIR FE レビュー

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小型軽量・高性能を低価格で実現。超広角を身近にする一本。

今回は久しぶりに新品購入した交換レンズのレビュー。

購入したのは今年10月発売の【VILTROX AF 14mm F4 AIR FE(ソニーEマウント用)】です。

VILTROX AF 14mm F4 FE

VILTROX JAPAN:公式製品ページ

焦点工房:製品ページ

Viltrox(ビルトロックス)はミラーレス用交換レンズで台頭してきた中国のサードパーティメーカーでAF対応が標準となっていることが大きな強みです。

特に「Viltrox AF 16mm F1.8」がソニーGMレンズ並みと高い評価を得てからは、存在感が一気に増した印象です。

この「AF 14mm F4 Air」も海外の詳細なレビューで非常に良い評価を得ていたことから、早々に購入を決めていました。

それから10月のAmazonプライムセールで早くも割引対象になっていたため即注文。Viltrox直販なのでアフターサポートも安心でした(直販以外のマーケットプレイスもあるので販売ストアは要確認)

その後は入荷してはすぐに完売していたので、かなり人気商品となっていたのではないでしょうか。

VILTROX AF 14mm F4 FE

中華メーカーのAFレンズはこれが初めてですが、外箱からキャップなどの付属品に至るまで、チープな印象は一切ありませんでした。

むしろ大手メーカーがサステナビリティの一環として包装資材などを削減しているため、大きな差はなくなってきていますね。

VILTROX AF 14mm F4 FE

小型・軽量の“Airシリーズ”で最も広い画角を持つこのレンズとα7CIIとの組み合わせはベストコンビと言えます。それぞれの重量は約514g+170gです。

レンズ筐体はマウント部を除きマット仕上げの樹脂製。操作部はフォーカスリングのみと非常にシンプルな作りです。防塵防滴処理はありません。

高級感こそありませんが、製品コンセプトを考えれば必要十分であり、それによって安価に提供できるというメリットのほうが大きいでしょう。

花形レンズフードも付属しています。バヨネット式の装着時にやや軋みを感じますが、ロックはしっかりしているため問題ありません。

VILTROX AF 14mm F4 FE

ソニー純正標準ズームのFE28-60mmと並べても、違和感のないデザインです。

VILTROX AF 14mm F4 FE

今回、このレンズを導入したことで超広角のエースだった「FE 12-24mm F4 G」の立場が脅かされつつあります。

12-24mm Gのほうがズームによる柔軟性はありますが、超広角域の用途自体が重なっており、光学性能は同等もしくはトータルでViltroxのほうが上かもしれませんね。

またViltroxはレンズ先端に58mmフィルターを装着できるため、さまざまなフィルターワークが容易に行えます。

そして何よりこのサイズ差による取り回しの違いは大きく、複数本のレンズを持ち出す際のキャパシティにも余裕が生まれるでしょう。

FE12-24mm F4 Gも購入から5年以上が経ち、十分に活躍してくれた感がありますからね。手放すかどうかの最終判断はもう少し検討してみようと思います。

実写作例

ボディ:SONY α7CII

Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正・マニュアル適用

VILTROX AF 14mm F4 FE

季節柄、晴天に恵まれることは少ない中で何度か持ち出してみましたが、描写性能は購入前にチェックしていたレビューの通りで非常に満足のできるものした。

開放F4から画面端まで良好に解像、F5.6でピーク画質、F8でやや回折現象が出始めます。

VILTROX AF 14mm F4 FE
中央部拡大
VILTROX AF 14mm F4 FE
周辺部拡大
VILTROX AF 14mm F4 FE

AF性能はボディ側にも依存しますが、速度・精度・静音性など不満点はありませんでした。

MF時のピントリングのレスポンスも良好です。

VILTROX AF 14mm F4 FE

画角と開放値からボケに期待するようなレンズでもありませんが、被写体に接近すれば背景を多少ボカすことは簡単です。

最短撮影距離は0.13mと接写性能も優秀ですが、最短近くは流石にパースが悪目立ちしやすくなりますね。

VILTROX AF 14mm F4 FE

このレンズで特筆すべき点は、デジタル補正に強く依存していないことです。

JPEG撮影時には周辺光量や歪曲補正などが適用されますが、未補正のRAWと比較しても補正量はわずかです。画面周辺の倍率色収差も未補正状態でも特に見られません。

現時点ではLightroomなどの補正プロファイルはありませんが、Adobe Camera RawはViltroxレンズの対応を順次更新しているため、それほど待たずに提供されると思われます。

VILTROX AF 14mm F4 FE
VILTROX AF 14mm F4 FE
VILTROX AF 14mm F4 FE
VILTROX AF 14mm F4 FE

まとめ

光学性能に妥協を感じる部分は全くなく、販売価格を考えれば“反則級”と言ってもよいほどの高性能レンズです。

近いスペックを持つレンズは「SIGMA 17mm F4 DG DN」「SAMYANG AF 18mm F2.8 FE」などありますが、コスパの良さではViltroxが優ると感じます。

星空撮影が目的でないなら開放値はF4で十分ですし、小型・軽量という身軽さを生かしたスナップや自然風景での活躍も大いに期待できます。

超広角レンズが常用外のユーザーでも気軽に試すことができるため、個人的には強くおすすめできます。

今のところ、Viltroxのレンズでほかに欲しいと思うものは特にありませんが、今後どのようなレンズが登場するのか楽しみですね。

以上【VILTROX AF 14mm F4 AIR FE】のレビューでした。


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