『写真』と『色彩』にまつわる検定試験を受験&合格しました

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写真活動に役に立つかも知れない2つの検定を受験

2024年の夏は体力と写欲の低下により屋外撮影の機会が激減。計画ではストックしているフィルムを消費するつもりが全く捗りませんでしたね。

そこで写真趣味に関連しつつも別のことに挑戦してみようと考え「2つの検定試験」を受験してみました。

  • フォトマスター検定・1級
  • カラーコーディネーター・アドバンスクラス
フォトマスター検定・カラーコーディネーター検定

8月頃から勉強を始め試験月は共に11月。結果としては両方とも《1発合格》でした。安くはない受験料も無駄にならず一安心。

ここでは趣味の延長と言えるお気楽な立場で受験した上での感想を雑多に述べて行こうかと思います。

検定の概要は各公式HPを参考にどうぞ。

◆フォトマスター検定:公式HP

◆カラーコーディネーター検定:公式HP

「カラーコーディネーター検定」は専門的な色彩センスを身に付けたくて受験したのですが感想は機会があれば追記予定。実際のところ勉強時間の大半はこちらに費やしたんですけどね。

フォトマスター検定

実を言うと当ブログを始める前の2017年にフォトマスター検定「準1級」を受験し1発合格していたのです。

まあ当時の知識でよく合格出来たなと思いますが、その時の感想は「確かに専門知識は身に付くけど写真の上手さとはあまり関係ないよな…」と検定に一切の興味を無くしていたものの、

今年辺りで写真・カメラを趣味にして10年ほどになるので“自称カメラ歴〇〇年”よりも一応実証出来るものがあっても良いかなと1級挑戦した次第ですね。

フォトマスター検定の実用性

残念ながらフォトマスター検定は知名度の低いマイナー検定です。アマチュアカメラマンでも知らない人は結構いると思いますね。

これは個人受験よりもメーカーや販売店などの団体受験による社員教育の側面が大きいのではと考えています。

ある家電量販店のカメラコーナーには店員の紹介ボードに「フォトマスター検定〇級取得」とあったのを見ましたし、

著書『ソニー デジカメ戦記 もがいてつかんだ「弱者の戦略」』には

コニカミノルタからカメラ事業を引き継いだ直後のソニー社内に写真文化を理解浸透させる変革の一環としてこの検定を受験させたと言及していました。

その次に多い受験者は写真部学生や写真スクールの生徒などかな。職業カメラマンも取得している人はいるでしょうけど実際に必要なのは実務経験だと良く分かっているはず。

正直言って難易度の高い1級でも実益や権威性などの実用メリットは低いので、アマチュアが受験する分には楽しみながら挑戦することを目的にした方が良いです。

試験対策とか

出題範囲は非常に広い

フィルム・デジタルの両方は当然のことハード・ソフトを含む周辺機器や歴史文化など出題範囲は非常に広く事前予測は難しいです。

また“フォト”マスターなので原則的に動画専門の出題はありません。

近年はミラーレス全盛を迎えたことで問題内容も多少アップデートされていますが、依然としてフィルム時代から続く基礎知識が重要なことは変わりません。

勉強法

フォトマスター検定

勉強は解説付きの過去問題集があるので効率的。

過去問やテキストは公式直販の最新版でも構いませんが値段は高いです。

◆フォトマスター検定公式HP:書籍のご案内

実際は数年前の書籍でも不便しませんので試験までに余裕があればフリマ等で古本を探しても良いかと思います。

ちなみに日本カメラ社の『フォトマスター検定合格ー必ず役立つ基礎知識と前年度問題解説集』は同社解散につき2020年度 (令和2年)が最終版となっています。

そしてこれらの書籍だけでは解説不足の部分があるのでカメラメーカーの用語集ページや解説サイトなどで補足する必要はあります。

「フォトマスター検定予想問題」で検索すれば出てくるサイトは1級攻略に非常に役に立ちましたのでオススメ。

趣味を続けた経験値が最も役に立つ

問題には「これ実際に機材に触れなければ解らないのでは?」と感じるものが多々あります。

級が上がるごとにその頻度は増えテキスト一辺倒で合格出来るのは2級がやっとだと思います。

私の場合は過去問正解率から以下のカテゴリが理解不足でしたね。

  • ストロボ・ライティング
  • フィルム現像・プリント
  • 写真の歴史・文化

これらはフィルム時代からの基礎知識ですが明らかに実体験に乏しく重点的に対策しました。

実体験の意味では特に最近はデジタル一眼レフを見て触れることも激減。フィルム高騰で気軽にフィルム撮影も出来ません。これから受験する若い世代は一層難しくなりそうに感じますね。

私自身も中判フィルムやポジフィルム撮影は経験していませんし、今後もないだろうと実感しています。

試験の感想

・試験は選択マークシート式
・1級は80問(3級/2級60問、準1級70問)
・試験時間はどの級も80分
・正解率約7割で合格

令和6年度 第22回 1級の問題は“そこそこ難しい”感触でしたね。サービス問題は少な目に思えました。

合格率は「34.77%」で例年並みでしょうかね?

前回の合格率は「28.71%」でかなり高難易度だったので反動で多少易しくなったのかも。

◆フォトマスター検定公式HP:検定実施データ

カメラ業界の時事問題も高確率で出題されるので下記のカメラなどに目星を付けていたら、

  • SONY α9III (グローバルシャッター)
  • PENTAX17 (ハーフサイズフィルムカメラ)

第一問目の始まりが【2024年7月、久しぶりにフィルムカメラが発売された。】だったのでどう見てもPENTAX17です笑 内容はハーフサイズカメラの仕様を理解していれば難しくはないものでした。

後は以下の内容も対策したがこれらは出題されませんでしたね。

  • 防塵防滴規格「IPX」
  • CFexpress等の新型記録メディアの仕様
  • リチウムイオン電池の取り扱いと航空搭載制限

今回の反省点としてはEV値やNDフィルターの露出計算間違い。冷静に解けば分かる箇所なのに早とちりで焦りが出ました。

まとめ

さてフォトマスター検定1級合格した後で撮る写真に何か変化があったかと言うと、正直言って特に無いですね…これは他の合格者も同じような意見だと思う笑

個人的に強くオススメするような検定でもありませんし受験料払うなら機材購入や撮影の旅費に充てた方が生産的だと考える人もいるでしょう。

とは言え人生で最も長く続いている趣味の統括としては良い経験になりましたね。

良い写真を撮るには尽きない興味と柔軟な思考力と行動力が大切だと思っていますし、足りないことも自覚しているので今後も試行錯誤は続きそうです。


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