MF標準ズーム「ZYKKOR MC 35-70mm F2.8(ニコンF用)」の実写レビュー
韓国製オールドズームの実力は?
ボディ:SONY α7III
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正なし
レンズ外観は以下リンク
謎のZYKKOR 35-70mm F2.8 外観レビュー
「ZYKKOR MC 35-70mm F2.8」はちょっと珍しい
“Made in KOREA”のMFズームレンズ。
F2.8通しと思わせて実は「F2.8-4」だったりしますが笑
また製造元はSamyang説が有力です。
撮影結果から言えば、70年代後期~80年代中期辺りのタムロン、シグマ、コシナなどの同クラスレンズと比べても見劣りしない性能はあると見ました。
まぁ時代相応と言ってしまえばそれまでのレンズではあります。
MC(マルチコーティング)を謳ってはいるが逆光耐性は低く、あらゆる状況でコントラストが低下する。
ファインダーを覗いて「あ~このアングルでもダメなのか…」と思いながらシャッターを切ることも多く、RAW現像時にはコントラスト中心にレタッチ。
焦点距離は50mm辺りでF11だったと思います。以下で2ヶ所を拡大。
中央部のフレアや周辺の倍率色収差には目を瞑り、解像度だけ見れば意外と悪くないのです。
最も画質に優れるスイートスポットはズーム中間域で、ワイドorテレの両端は絞っても隅の解像不足があります。
明らかな欠点としてワイド端の35mmでは四隅がケラレたように暗く写ります。
絞り込むにつれ軽減されていくので周辺減光でしょうかね。F11でも残りますが。
正直言って、これEマウントの口径が小さいからなんじゃねーの?と疑ってましたが、ニコンのフルサイズ一眼レフでも同様だったので「仕様」でした笑
開放70mmでボケテスト
ボケの質は背景に二線ボケが出るザワザワ系のようです。
玉ボケはこんなの。もっとバブリーな玉ボケが出てくれれば使用価値も出てくるのですが。
このバラの写真は前ボケも滑らかで素直な描写。今回一番のお気に入り。
まぁ普通にスナップするだけなら案外使えなくもないが、
このレンズに限らず、MFズームレンズはズーミング操作が増えることで単焦点と比べて撮影テンポが悪くなりがち。
さらにボディ内手ブレ補正搭載のミラーレスで使う場合は焦点距離設定の手間も増えるので極力使いたくないのが本音。
35-70mm程度なら手ブレ補正の設定は50mm辺りで固定しても問題なさそうですね。
まとめ
オールドズームの中には今さら使う気も起きないレンズも多々あるが、ZYKKOR 35-70mmは私個人の基準点はクリアしていました。
しかし単焦点がメインの私には使いがいのあるレンズではないことは確か。35-70mmのズームなら50mm単一本で撮った方が遥かに楽しいですね。次回の活躍は…ありますかねぇ。
以上「ZYKKOR MC 35-70mm F2.8」の実写レビューでした。
コメントを残す