【広角】CONTAX Distagon T* 28mm F2 AEG 実写レビュー

【CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG】の実写レビュー

“HollyWood Distagon”の描写力を試す!

ボディはSONY α7III
Adobe LightroomでRAW現像 レンズ補正なし

レンズ外観レビューは以下。
【広角】CONTAX Distagon T* 28mm F2 AEG 外観レビュー

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2.8
CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2.8

昔のカメラ誌を見ると、このレンズは発色について語られることが多い。色調が黄色っぽいとかアンバー寄りだとか言われており、それはデジタル撮影でも確かに体感することが出来る。ガラスが黄変したアトムレンズほど極端ではなく、暖かみのあるあくまで自然な程度です。

今のデジタル専用レンズはニュートラル~寒色傾向が多いので、おっ!何か違うかも、と思わせるものがあるんじゃないでしょうか。

まぁ色調云々言っても、今ではRAW現像で好きなように変えられるんだけど、暖色寄りに調整した方が素直に仕上げやすいように感じた。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F4

周辺光量落ちは比較的多いレンズでF4程度まで目立つ。

個人的にはマイナス要素だとは思わず、これが元のコントラストの高さと相まって力強く重みのある画になる。反面にハイキーな写真にはちょっと合わないかも。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2

Distagon28mm F2が“ハリウッド”の愛称で呼ばれる所以はレンズ設計にある。シネレンズの設計技術を導入しておりフォーカス時の画角変動(フォーカスブリージング)が少ないと言う。これは当時先進技術だったフローティング機構の事と思われる。

試しに数本のオールド28mmと比較してみたところ、噂通りDistagon28mm F2のブリージングの少なさが顕著に際立っていた。静止画撮影には重要視されないものの、ピント合わせ時に何となく感じた質の良さはこの為だったのかも知れない。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2
CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2

バラに最短まで接近。フローティング機構の効果か開放から余裕が見られる。

ボケ味は多少硬めで二線ボケの傾向も。とは言え、背景には注意が必要な程ではありません。

しかしボケが綺麗なオールド28mmってのもあんまり聞きませんしね。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2
CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2.8


左奥辺りのボケが少々ザワついていますね。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F2
CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F11


手持ち撮影で若干構図がズレてますが、開放F2とF11の遠景比較。

中央拡大。開放は少し滲むけど悪くない。絞れば相当シャープに解像します。

右周辺。こちらも同様に絞ればシャープ。色収差は免れないようだけど、気になるなら後処理で除去は可能。RAW現像で適切にレタッチすれば現代レンズに見劣りしないディテールに仕上げられるでしょうね。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
F11

画面中央辺りに小さなゴーストが出ています。
逆光耐性は特筆するようなものはないけど、広角オールドレンズとしては優秀な部類かと。今回はレンズフード未装着です。

この時は肉眼でも結構眩しい状況だったので、これだけ粘れば十分過ぎますね。

CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG
CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG

F5.6
日中スナップ撮影は夕焼け〆でノルマ達成。

まとめ

やたら重い28mmなんで、これ付けたら何かしら撮ってやろうと言う気持ちにはなります笑 操作性の良い幅広いピントリングはMFの楽しさを十二分に味わえる。

個人的にはデジタルよりも、より個性が出るであろうフィルム一眼で使ってみたくなるレンズに感じた。

私が今ゼロからα7IIIで使う28mmを選ぶのなら、純正の「FE28mm F2/SEL28F20」一択ですかね。

正直言ってこのレンズはツァイスコレクター向け。実用性も加味すれば新しいコシナツァイス版が妥当な選択だと思いますね。

また手頃な価格でツァイスを体験するなら下位の28mm F2.8が流通数豊富なのでそちらも悪くないかな。

以上【Carl Zeiss CONTAX Distagon T*28mm F2 AEG】の実写レビューでした。



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