【プロジェクターレンズ】Leica COLORPLAN-P CF 90mm F2.5 レビュー

ライカのプロジェクターレンズ【Leica COLORPLAN-P CF 90mm F2.5】の改造レビュー

 

高性能なライカ製プロジェクターレンズ

ライカ製の高級プロジェクターPRADOVITに装着されていたレンズ【COLORPLAN-P CF 90mm F2.5】を入手したのでミラーレス用に改造してみました。

このレンズはディープなレンズ沼界隈では前々から有名で、レンズ構成がライカR用の「ELMARIT-R 90mm F2.8」と同じタイプである4群5枚を採用した非常に贅沢なもの。そして何より安価で手に入ることがメリットだ。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5LEICA COLORPLAN 90mmは年代によって様々なバージョンがあり全てを正確に把握し切れないが、大まかに分ければ

初期型はオールシルバー、中期型がシルバー+ブラック、そして後期型が一部プラを使用したものになっている。

今回のレンズは「MADE IN PORTUGAL」+「CF」の後期型で先端部がプラ製となり、それまでのGERMANY製と比べると廉価な作りになっている。

またレンズ構成もELMARIT-R 90mmと同じ4群5枚から全く別物に変更されている。現物を確認した所、この海外サイトで紹介されている4群6枚構成とも少し違う気がする。

レンズ銘の“CF”は<Curved Field>を意味する。主に厚紙に挟まれた平坦性の悪いスライドでも画面均一に投影出来るよう補正された設計で、これが完全な平面センサーであるデジタル一眼で使う場合は像面湾曲などの悪影響があり、ドイツ製でないことも相まってライカファン達には不評らしい。

まぁ個人的にはプロジェクターレンズに過度な期待はしていませんし、入手した値段を考えれば文句は言えない笑 また高性能を望むならいっそ本物のELMARIT-R 90mm F2.8を買えばいいと思いますがね。今は相場も落ちてライカとしてはかなり安いです。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5SONY α7IIIとのバランスは良好。

よくあるトリプレット構成のプロジェクターレンズよりもバックフォーカスは短くコンパクトに仕上がった。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5組み合わせたパーツ構成は左から、


・レンズユニット+52-43mmステップダウンリング
・ガラスなし52mmフィルター+M4/3用接写リング(28mm)
・M52-M42 ヘリコイドアダプター 36-90mm
・M42-SONY E 薄型マウントアダプター


パーツの大半は以前からPレンズで使っていたものの流用で済んだ。

やはりPレンズの改造は「52-43mmステップダウンリング」+「M52-M42ヘリコイドアダプター」を基に組み上げる方法が最も確実だろう。

ちなみに初期のオールシルバーのものは鏡筒径が太いのでステップダウンリングのサイズを変えるなど工夫が必要になるかと思います。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5廉価な作りと言われるポルトガル製でも決してチープなものではなく、鏡筒の内部には反射防止塗装も施されている。

先端にはフィルター溝がなく不便なので「48-52mmステップアップリング」を接着。これで52mmのキャップなどが使用可能になり使い勝手が向上した。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5フィルター径を52mmにすることでニコンの「スプリングフードHS-14」がワンタッチで装着可能に。コーティング性能が低いPレンズには出来る限りの逆光対策を行いたい。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5先端の固定枠はねじ込み式でこの部分は改造後も取り外し可能なままにしておいた。これでレンズメンテナンスはいつでも可能。

 

玉ボケ作例

ここではスペックの近い中望遠単焦点と撮り比べてみました。
比較レンズは以下の2本。

・CONTAX G Sonnar T*90mm F2.8
・EIKO OPTICAL 100mm F3

カメラは三脚で固定し同位置から撮影。
Adobe Lightroomで同パラメーターでRAW現像。

LEICA COLORPLAN-P CF 90mm F2.5Leica COLORPLAN-P CF 90mm F2.5

玉ボケの口径食は少なく画面全体のバランスが良好。バブルボケは出ない。

CONTAX G Sonnar 90mm F2.8CONTAX G Sonnar T*90mm F2.8

Sonnar90mmは口径食が目立ち玉ボケ内には年輪ボケも現れる。

COLORPLANのF2.5と開放値はわずかな違いだが、それ以上に玉ボケが小さく見える。

EIKO OPTICAL 100mm F3EIKO OPTICAL 100mm F3

日本製PレンズのEIKO100mmは3群3枚のトリプレット構成。周辺まで整ったバブルボケが出る。

 

COLORPLAN / Sonnar / EIKO

ピント部が最もシャープなのは当然、一眼用レンズのSonnarであるが、COLORPLANも相当高いレベルで肉薄しているようだ。ただしこれは画面中央部に限り周辺は多少流れる。

EIKO100mmはブリキ表面の質感も消えるソフトな写り。Pレンズなんてのは本来このレベルの写りで、COLORPLANのシャープさが異質と言える。

COLORPLAN / Sonnar / EIKO

玉ボケは特に各レンズの個性が出ている。

やはりSonnar90mmは玉ボケを強調する場合は少し注意が必要か。

バブルボケは玉ボケのエッジが明瞭である他に、重なり合っている部分の透明度が高くまさにシャボン玉。

まとめ

個人的にプロジェクターレンズにはバブルボケなどクセのある写りを期待していますが【Leica COLORPLAN-P CF 90mm F2.5】は一眼用レンズとほぼ同じ感覚で使えるほどポテンシャルが高く、プロジェクターレンズと言えど流石のライカであると脅かされる。

既に植物園などでマクロレンズ代わりに使ってみたので、それらの作例も追加予定です。

以上【Leica COLORPLAN-P CF 90mm F2.5】の改造レビューでした。


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