シネマ由来の“銀残し”仕上げで撮る街並みスナップ
フィルムシミュレーション:ETERNA ブリーチバイパス

今回はFUJIFILM X100VIのフィルムシミュレーション【ETERNA ブリーチバイパス】で街中をぶらぶら撮り歩いてみました。
ブリーチバイパスの画作りを簡潔に言うと《低彩度・高コントラスト》の渋いトーンで表現されたカラールック。発祥はフィルム映画の“銀残し”と呼ばれる現像技法からで尚且つ日本発だとか。
「ブリーチバイパス/銀残し」自体は他メーカーでも使える機種があり一般化していますが、FUJIFILMは自社の映画用フィルム“ETERNA”をベースにブリーチバイパスをシュミレートしているそうです。




ブリーチバイパスは彩度が低い分ホワイトバランス設定が色調に大きく出るよう見えます。
今回は「晴れ/太陽光」から撮り始めていましたが、ちょっと色の偏りを感じたので「AUTO雰囲気優先」に変えて撮影しています。後から思えばホワイト優先の方が良かったかも。




ブリーチバイパスの画作りをカスタムするなら本体メニュー内の「明瞭度」や「グレインエフェクト」などを調整してみると面白そうです。







隙間から差し込んだ太陽で光条を演出。
APS-CでF11まで絞ると回折現象による解像低下も気になるF値です。
FUJIFILMのレンズ交換式ミラーレスには「点像復元処理」なる回折現象を補正する機能がメニュー内にあるようですがコンデジのX100VIには見当たりません。
調べてみると二代目のX100Sから点像復元処理は内部で自動適用されているようでJPEG撮影であれば特に心配はなさそうです。ただしRAWファイルにはこれは適用されません。
まとめ
ブリーチバイパスの表現はRAW現像でもそれっぽいものが案外簡単に再現できるので、正直言って他のフィルムシミュレーションほど独自性は薄いかも知れません。
それはそれでもクールトーンで仕上げた画面にはまとまりがあり街並み写真と相性が良いですね。
これはX100VIのレンズの画角と描写性能にも上手くマッチしていると思います。
以上、X100VIのETERNA ブリーチバイパス実写レビューでした。

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