FUJIFILM X100VIの実写レビューその1
フィルムシミュレーション・クラシックネガを体験

抽選販売に当選して購入した『FUJIFILM X100VI』ですがフジのUIも不慣れで撮影設定も手探り状態。
まあ何だかんだでカメラは実際に使いながら覚えるのが最短ルートなので、とりあえず小一時間ほど撮り歩いてみました。
フィルムシミュレーションは『クラシックネガ』に固定。WBはオート。
今回は全て“JPEG撮って出し”で画質編集は行っていません(WEB用にリサイズと文字入れ+WebP変換は行ってます)

最近のフジフイルムのカメラ作りを見るとフィルムシミュレーションを一層強力な武器にしていく方針に見えますね。
新機種のX-T50やX-M5は軍艦部に専用の切替ダイヤルを設けるなどメニュー画面に埋もれさせずに明確に可視化させる意思を感じます。
他メーカーもフィルム風のルックを内蔵し始めていますが、そこはやはりフィルムメーカーでもあるフジが断然有利で同社のフィルム銘柄を冠したルックは非常にネームバリューが高い。

現時点で20種あるフィルムシミュレーションの中で人気の高い『クラシックネガ』はある意味最も分かりやい色調表現を実感できますね。
大衆的なネガであった「SUPERIA」をベースにした色再現でシャドウはシアンからグリーンに、ハイライトはマゼンタをのせており大雑把に言うとわざと色被りさせてます。
忠実な色再現ではないものの、多くの人がフィルムっぽい懐かしさを感じると思います。あるムック本でこれは《記憶色》ではなく《アルバム色》だと上手い表現をしていましたね。





約4020万画素 X-Trans CMOSセンサーと23mm F2のレンズが見せる解像力はすこぶる抜群です。
今回は全て換算35mm画角ですが50mm/70mmの2段階あるデジタルテレコンを使用しても画素数に余裕がありチープなクロップ感は特にありません。
ライカQシリーズもテレ側はクロップ推奨的な所もありますし、高画素かつ単焦点コンデジの現代的な使い方なんでしょうね。

フロントガラスに写り込んだ空模様が目を惹きました。ボンネットの曲面に沿った艶も質感良く出ていると思います。

シャッター速度に余裕があってもなぜかISO AUTOが250以下にならず不思議でしたが、これはダイナミックレンジの設定をオートにしていたからでした。
ダイナミックレンジが自動的に200%になるとベース感度がISO250となるようです。


最新の被写体認識AFを載せているだけあって個人的には持て余すほどの検出性能があります。
夕暮れ時の交差点向かい側で信号待ちの人も当然のように顔検出していたのは驚きましたね。撮影後のプレビューではワンプッシュで検出した顔部分が拡大されます。
まとめ
レスポンス良くサクサク撮れるのは流石に最新コンデジだと実感出来ますね。ボディ内手ブレ補正もあり手ブレはゼロでした。
省エネ化の恩恵もありバッテリー持ちは十分。サクッと街を撮る程度ならフル充電状態じゃなくても心配はいらないと思います。
ただ一つ気になった点は右手に握るグリップ周りがやや熱を持つこと。私自身の手は冷たい方なんで余計に気になったのかも知れません。
搭載レンズは何を撮っても高解像なのがすぐに分かるので、次回はボケ味などの個性も出せるよう意識して撮りたいですね。
以上【FUJIFILM X100VI】の実写レビューでした。
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