ホームカメラレンズ【中望遠】CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8 外観レビュー

【中望遠】CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8 外観レビュー

CONTAX Gシリーズ用の中望遠レンズ【CONTAX Carl Zeiss Sonnar T*90mm F2.8】の外観レビュー。

鋭い切れ味を持つ中望遠Sonnar

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

今回は京セラのAFレンジファインダーカメラ、CONTAX Gシリーズ用の中望遠レンズ
【CONTAX Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8】の外観レビューです。

マウントコンタックスG
レンズ構成4群5枚
最短撮影距離1m
絞り枚数8枚
フィルター径46mm
全長×最大径63×56mm
重量240g
販売時価格¥4,7000

この「CONTAX G Sonnar T*90mm F2.8」は描写性能については高評価だが、当時はとにかくAF精度の不安定さが理由であまり使われなかったと聞く。

と言うのもAFレンジファインダーカメラ「CONTAX G1/G2」はファインダー内でピントが合っているか目視で確認できないのだ。

一般的なレンジファインダーカメラにあるべき「距離計/二重像」がなく、基本カメラが「ピント ガ アイマシタ」てのを信じてシャッターを切るしかない。

広角~標準レンズでのAF精度は悪評は聞かないが、被写界深度の浅い中望遠の90mmはピンズレ、ピント抜けが目立ち光学性能を存分に発揮出来ていなかった。

当時は「これはレンジファインダーではなく“レンズ交換式コンパクトカメラ”だ」と辛口な意見もあったそうです。

私も以前父親が持っていたCONTAX G2を少し触りましたが、デザインや質感は最高のカメラでした。しかしソフト面では技術の限界がある印象でしたね。

Gシリーズのレンズは京セラがカメラ事業終了後にライカMマウントへ改造して使用する程度で長らく利用価値の低いレンズ扱いでしたが、ミラーレスの登場で一気にお手頃ツァイスレンズとして人気のレンズ群です。

背面液晶やEVFで拡大表示しつつ、ピーキング機能でピントの追い込みも可能と当時よりも開放でのピント合わせが容易になった。

レンズ外観

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

マウントアダプターを介してSONY α7IIIに装着。スマートなバランスでカッコイイ。

上の画像は純正の「メタルフード GC-3」を装着して最短距離まで繰り出した状態。

メタルフードはねじ込み式ではあるが内部を反射防止塗装と植毛紙で仕上げたとても上質な作り。

CONTAX Gレンズはピントリングがない特殊なレンズなのでマウントアダプターは操作リング付きのアダプターが必要となります。操作機構がある分、通常のアダプターよりも高めの価格帯だ。ちなみにピントリングの回転方向はヤシコンレンズとは逆。

またSONY Eマウント機でもAF作動する夢のアダプター「TECHART/TA-GA3」が存在するが、高価な上にどうも信頼性に疑問があり私は購入には至りませんでした。

追記:現在はSHOTEN GTEで比較的安定した撮影が行えるようだ。

焦点工房:SHOTEN GTE(コンタックスGレンズ → ソニーEマウント変換)AFモーター内蔵 電子マウントアダプター

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

このアダプターはピントリングが小さく細いタイプ。

こちらは【G Planar T*35mm F2】用に使用しているもので中望遠のSonnar 90mmには少々使いづらい。

なお、ピントリングが太いタイプのアダプターは日本のショップでは価格が高い上に在庫が少なく、ヤフオクの中古品や米Amazon.com、ebayなどから個人輸入した方が安上がりになる。

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

絞り枚数は【8枚】で形状は8角形です。完全円形絞りには及びませんが、比較的キレイな形です。

フィルター径は【46mm】一眼レフ用の中望遠レンズと比べて小口径。

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

最短撮影距離は【1m】主にポートレートしての用途が多い中望遠レンズとしては一般的ですね。

絞りリングは一段ずつのクリックです。

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

マウント側。レンズ情報伝達の電子接点とヘリコイド駆動用のカプラー(凹み)がありますね。

マウントアダプターはこのカプラーに接続してヘリコイドをアダプター側から操作しています。

ちなみにレンズの装着方式は一般的なバヨネット式ではなく、レンズ全体を回転させない「スピゴット式」で初めは慣れ違和感あるかも知れない。

マウント内側には植毛紙が貼られ内面反射防止に配慮されています。

CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8

APS-Cカメラの「SONY α6000」に装着してもエエ感じです。

と言うよりCONTAX Gレンズ群と合わせるためにα6000のボディカラーはシルバーを選びましたw

35mm換算ではおおよそ135mm F2.8と往年の望遠レンズのスペックになりますね。

CONTAX Gレンズ群は小型軽量なのでフルサイズセンサー以外のミラーレス一眼でも扱いやすくデザイン、質感も良好。比較的低価格帯でZeissレンズを楽しめるかと思います。

以上【CONTAX Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8】の外観レビューでした。

【中望遠】α7III×CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8 実写レビュー

α7III×CONTAX G SonnarT* 90mm F2.8 実写レビュー2



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