【CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ】の開放絞りだけの実写レビュー
プラナーを開放絞り限定で夜景スナップ
今回はSONY α7IIIに【CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ 】を装着
大阪の難波界隈を「F1.4」の開放絞りのみをテーマに夜景スナップしてきました。
単焦点一本での撮影は気楽で楽しく、やっぱりヤシコンプラナーは良いレンズです。
α7IIと比べて気付いた点がいくつか見つかったので、それらも適当に紹介します。
信号待ちの際の一枚。あえて開放絞りで撮影する意味はまずないケース
大口径レンズゆえに光源辺りの滲みなど諸収差が発生しています。
ですが画面全体甘くてボヤボヤと言った印象はないです。
中央付近を適当にトリミングした画像です。コントラストも出ていて看板文字などのディテールも確認できますね。フィルム時代のオールドレンズの開放でこれだけ写れば十分優秀と言えるのではないでしょうか。
開放で前後をボカすことで食品サンプルっぽさが和らいでいるように見えるかな。
手前のお線香の火が玉ボケになっている辺りにF1.4の被写界深度の浅さが出ていますね。
ここでは薄暗く解放絞りでも「ISO4000」になりましたが非常にノイズが少なく滑らかです。情報なしで見せられたら「ISO2000くらい?」と答えるかも。
これが新型の裏面照射型センサーの実力なのか、α7II時では考えられないレベルまで高感度耐性は向上していると感じました。
奥の方には通行人も居たはずですが、シルエットも判別出来ないほどボケの中に溶け込んでいます。
Planar 50mm F1.4の描写は“線が細くて繊細”と言われますが、
全く同意見で使う度に実感させられます。単に甘い描写なだけと言う訳ではなく、どの絞りで撮ってもなんか画面に余裕があるなぁと。
これはもっとアンダー寄りに撮って楽器の輝きを目立たせた方が良かったかも。
この一枚はなかなか面白く撮れたと思ってます。
背景はネオンが映り込む道頓堀ですが、手前のボケた手すりと合わせてまるで合成したかのような奇妙な遠近感が出ています。
大口径レンズによくある「口径食」による玉ボケの変形が周辺に出ています。
よく「レモンボケ」や「ラクビーボール」とか言われてますね。
これを軽減するには絞り込んで調整するしかないのですが、円形絞りではないレンズではキレイに整えることは困難かと思います。
と言っても個人的にはこの口径食を否定するつもりはないし、オールドレンズに対してこの手のツッコミは野暮ってもんです。
また現代レンズとは違い非球面レンズなどは使われていないので玉ボケ内に年輪模様が発生しないのはイイですね。
今回夜景スナップをしていて特に実感したのは「AWB/オートホワイトバランス」が非常に正確になったこと。街中の夜景は複数の光源が混ざり色転びし易かったのですが、α7IIIでは気になるシーンはほぼありませんでした。
α7IIIのAWBは複数選べるようになり「標準」「雰囲気優先」「ホワイト優先」の3種類から好みで設定できます。
普段は「ホワイト優先」ですが、今回は少しアンバー寄りの「雰囲気優先」で撮影してます。
まとめ
個人的には開放絞りのみでも案外撮れるじゃんって感想です。
何度も訪れている難波ですが繁華街は狭い範囲でも被写体が多くて面白い。
今回は特に自分の目線より下の被写体に注目してみました。
α7IIIで確実に使い勝手が良くなったのは以下の3点
・高感度性能
・AWB/オートホワイトバランス性能
・大容量バッテリー
「高感度性能が上がって夜景もキレイですよ~」ってのはどの新製品にも言う販売員のセールストークと思ってましたがα7IIIについては違いは明らかのようです。
より正確になったオートホワイトバランスは気軽なJPEG撮影時にはありがたい。
新型の大容量バッテリーは一個でもかなり頼もしく、一眼レフ並みのタフさと言っても過言ではなさそうです。今までの「NP-W50」は毎回100%充電+予備必須じゃないと不安でしたからねぇ。
またAdobe Lightroom CC/Classic CCは早々にα7IIIのRAWファイル対応しました。
…と同時にLightroom6のダウンロードとパッケージ版のアップデートはなく、Ver6.14が最終の無慈悲の完全終了と思った方がよさそうです。
パッケ版の私はしばらくは「Adobe DNG Converter」でDNG変換して騙し騙し使う予定ですが、それも面倒になってくると思うのでいずれCCにのりかえ…ってのは思いっきりAdobeの策略に引っ掛かってますなw
以上、α7IIIで夜景スナップレビューでした。
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