OLYMPUSの超広角レンズ【OM-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5】の外観レビュー
ライバルを寄せ付けない超コンパクト設計の21mm
今回のオールドレンズ外観レビューは【OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5】です。
小型軽量を得意とするOMレンズ群の中でも一層際立つ超広角レンズで実際に手に取ると「これで21mmなの!?」と間違いなく驚きます。
マウント | オリンパスOM |
レンズ構成 | 7群7枚 |
絞り枚数 | 6枚 |
最短撮影距離 | 0.2m |
フィルター径 | 49mm |
全長×最大径 | 31×59mm |
重量 | 180g |
現在の相場は2万円台程度で特に高騰はしていないようだ。
反対に上位の21mm F2は希少価値が高いとは言えとても理解し難い高価格で取引されている(ほとんどが中国に流れていると思われる)
それに比べるとこのF3.5はコスパに優れたオールドレンズで実用性が高い。
OM 28mm F3.5と並べてみる。前玉の形状以外はサイズやディテールもそっくり。
この2本に限らずOMシステムの21mm~50mmまでの普及タイプ単焦点は皆ほぼ同一サイズで、前後キャップを付けてしまえばパッと見の区別が付かないほど。
フィルム一眼レフのOM-1Nに装着。
やっぱりOMボディはブラックがイイですね。
倍率0.92倍のファインダーに広がる21mmの光景は壮観なものですが、隅々まで確認しようとすれば目の動きは忙しくなる。
このコンパクトさに比肩出来るのは「PENTAX MX」と「smc PENTAX-M 20mm F4」の組み合わせくらいだろうか。
こっちはSONY α7IIIとの組み合わせ。アダプターを挟んでも尚も小さい。
所有するOMレンズも充実してきたのでアダプターは日本製のRAYQUALに更新しました。
スムーズかつガタのない着脱操作はもちろんのこと、フランジバック精度の高さや内面反射対策も最上級でオールドレンズの性能をフルに発揮したいならコレ一択。
この個体は前期型の銀枠タイプでG.ZUIKO表記だが、後期の黒枠になるとZUIKOのみとなっている。
コーティングは銀枠モノコート時代のアンバー/パープル系。
フィルター径はOMレンズでお馴染みの「49mm」であるが超広角なので装着するフィルターによってはケラレが発生します。
薄枠高性能フィルターの「Kenko ZX/ゼクロス」を付けてみたが四隅に少しケラレが出てしまった。ZXはガラス周囲の縁取りがやや太めなのが原因のようだ。ZetaやEXUSだと大丈夫です。
絞りリングに中間クリックはなく指標通りの一段刻みです。
最短撮影距離は「0.2m」とかなり寄れるので超広角のパースを強調した近接撮影もこなせる。
絞り羽根の枚数は「6枚」
偶数枚なので絞り込んで夜景撮影をすれば6本の光芒/光条が伸びる。本数が2倍になる奇数枚より使いやすいだろう。
マウント側。これと言って変わった作りもなくごく普通です。
まとめ
とにかく小さい。単焦点としては暗めのF3.5もこのサイズの前ではデメリットにはならない。
光学性能も申し分なくフィルムOMとミラーレスの兼用でも活躍してくれるはず。
OMファンはもちろんオールドレンズ使いなら確保しておいても損はない一本と言えますね。
以上OLYMPUS OM G.ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5】の外観レビューでした。
【超広角】OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5 実写レビュー
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